2015年4月6日

赤ちゃんに使える市販のステロイド軟膏薬


市販薬の塗り薬って使用可能な年齢って書いてないものが多いです。

パッケージの用法欄に小児への記載がないと、赤ちゃんや子どもに使っていいのかいまいちわからなくって勧める側も勧めづらいんですよね。

必然、子どもや赤ちゃんの薬を探しているという人には、ベビー用とか子ども用とかパッケージにデカデカと表示してあるものをお勧めするようなる。

ぬり薬に関しては子ども用とかベビー用って成分的にはやっぱりマイルドな物が多くてステロイドは入ってないものがほとんどです。

でも、子どもの虫さされは腫れやすいから、掻き壊す前に効き目のしっかりしたものを使っておきたいと思うときもあって、そういう時に勧められるパッケージに子供用(赤ちゃん用)とアピールされたステロイド市販薬があればいいのにな思っていました。

そんなときに、赤ちゃんや子どもをターゲットにしたステロイドの塗り薬が発売されたので紹介したいと思う。

こちらですね。

コートf MD軟膏
コートf AT軟膏
フルコートf
田辺三菱製薬から発売されたコートシリーズです。詳しく知りたい方はメーカーHPに特設サイトが設けられているのでみてみるといい。
http://cort-f.jp/

使用年齢の目安は、
・コートf MD軟膏:2歳未満
・コートf AT軟膏:幼児から小学生は
・フルコートf:成人

強さ
フルコートf > コートf AT > コートf MD

あくまでも目安だからフルコートfを子どもに使ってはダメとは書いてないし、フルコートfのQ&Aには子どもにつけても大丈夫だがコートfを使った方がいいみたいな内容が書いてある。

なんかハッキリしない。

せっかくなので当サイトの方では医療用医薬品と比較していきたいと思う。


コートf MD軟膏と医療用ステロイドを比較


赤ちゃんでも使える」とパッケージに書いてあるのが勧める側も使用する側も安心感がハンパない。

ちょっと気になるのがホームページには2歳未満が目安ってか言ってあって何歳から使えるとは書いてないんです。

なんか不思議な書き方ですよね。

効能は、
湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん、しもやけ

有効成分
プレドニゾロン:2.5㎎
グリチルレチン酸:5㎎
クロタミトン:50㎎
ジブカイン:2.5㎎
クロルヘキシジル塩酸塩:2.5㎎

医療用のステロイドの軟膏って強さに応じて5段階に分類される。プレドニゾロンを含有する軟膏は5段階の中でも一番弱いランクに分類されています。

強さ順
1.ストロンゲスト
2.ベイーストロング
3.ストロング
4.マイルド
5.ウィーク

医療用で赤ちゃんによく使用される軟膏としてはキンダベート軟膏(キンダロン軟膏)、アルメタ軟膏、グリメサゾン軟膏、ロコイド軟膏、リドメックス軟膏、レダコート軟膏なんかがありますが、これらの強さ分類はこんな感じ。

キンダベート:マイルド
アルメタ:マイルド
グリメサゾン:マイルド
ロコイド:マイルド
リドメックス:ストロング
レダコート:マイルド

うちの子もキンダベート軟膏なんどか処方してもらいました。キンダベート軟膏は小児によく使用されるのだがそれもそのはず、

キンダベート軟膏の名称由来
kinder は独語で子供という意味で、より安全に子供にも使える外用副腎皮質ホ ルモン剤ということから Kindavate なる商品名になった。
リドメックスだけはストロングに分類されているんだけど本によってはマイルドに分類されることもある。感覚としては、マイルドとストロングとの中間ですね。だから、ロコイドやキンダベート軟膏よりもちょっと強めとして使用されることが多いです。

さて、このコートfのMDですが、ステロイドの成分はウィークランクのものなのでロコイド軟膏やキンダベート軟膏よりもワンランク弱い位置づけです。

医療用ではあんまり使用されないんだけどプレドニゾロン軟膏に配合されている成分と同じものが使用されています。

医療用のプレドニゾロン軟膏は0.5%の有効成分プレドニゾロンを含有するんだけど、これと「コートf  MD」を比べるとコートfは半分の濃度しかないことがわかる。

だから、ステロイドとしてはウィークランクのプレドニゾロン軟膏「マイラン」よりもさらに弱めですね。

これなら、赤ちゃん向けとするのもわかります。

ステロイドを勧めたい理由


赤ちゃんは蚊に刺されると大人よりも腫れやすいし、症状が長引きやすいです。

というのも、通常は、虫さされは即時型アレルギー反応といて刺されて数分後に腫れてくるのだが、赤ちゃんは蚊に刺された経験が少ないので、免疫が即座に反応しないのです。つまり遅延型アレルギー反応を示します。即時型アレルギー反応は症状が早く出て早く治まるのが特徴だけど、赤ちゃんの場合はあとから症状が出てされに症状が長引きます。

この症状が長引いている間に掻き壊して症状が悪くなったり、ひどい場合は細菌感染を起こしてとびひになってしまうこともあります。

こうならないようにするためには早めのステロイドの外用が有効です。早い段階で痒みや炎症を抑えることで、かきこわしによる症状の悪化を抑えるのです。

このコートf MD軟膏なんだけど、用途としてあせもやしもやけなんてのも書いてありますね。

これも同じです。あせもは一度なってしまうと痒くて掻いてしまうことでいつまでも治りません。そこで、一度強めの薬で痒みの悪いサイクルを断ち切ってあげるととても治りが良くなります。

真っ赤にかぶれてしまっているあせもにはステロイドが有用だと思います。
もうちょっと、成分を分析。
ステロイド以外にも炎症を抑えるグリチルレチン酸やかゆみを止めるクロタミトンが混ざってますね。

実は、これらの薬も医療用でよく使用されているものです。

グリチルレチン酸配合の軟膏はデルマクリンA軟膏とクロタミトン配合のクリームはオイラックスクリームです。

これらの成分も混ざってるので、コートfのMD軟膏は「プレドニゾロン軟膏+オイラックスクリーム+デルマクリンA軟膏」を混ぜたかのような組成ですね。

そして、どれも医療用のものの濃度が半分になってます。
プレドニゾロン軟膏0.5%「マイラン」
デルマクリンA軟膏1%
オイラックスクリーム10%

使いやすいくすりだと思います。


コートfのAT軟膏とリドメックス軟膏の比較


子ども(幼児から小学生)にも使える」とパッケージに大々的に書いてある。幼児だと乳児などの赤ちゃんは含まれないですね。

赤ちゃんには上記のMTで、もうちょっと大きい子にはATというような使い分けがされています。

有効成分(1g中)
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル:1.5mg
リドカイン:10mg
イソプロピルメチルフェノール:1mg
トコフェロール酢酸エステル:5mg

有効成分のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルがいわゆるステロイドです。これが炎症や腫れやかゆみを鎮めてくれます。

医療用の医薬品で言うとリドメックスコーワ軟膏に使用されている成分と同じものですね。つまり、ストロングクラスのステロイドです。

ただ、さっきも言及したが、リドメックスに関しては書籍によってはマイルドに分類されることもありストロングとマイルドの中間くらいの強さとして使用されることが多い。

そして、この「コートf AT軟膏」はリドメックスと同じ強さかというとそうでもない、なぜならプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルの含有濃度が半分しかないからです。

市販薬の場合はプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは最大でも1.5%と決められているのでこれ以上量を増やすことは出来ない。

せっかくなので医療用の薬と比べてみよう。

リドメックスコーワ軟膏0.3%
キシロカインゼリー2%

ステロイドの濃度はリドメックス軟膏の半分です。また、リドカインの濃度はキシロカインゼリーの半分ですね。

キシロカインゼリーは局所麻酔薬として使われるんだけど、この薬の場合は痒みどめとして使用されています。痛みとかゆみって同じような知覚部分から引き起こされるので痛覚を麻痺させるとかゆみも和らぎます。

リドメックス軟膏とキシロカインゼリーを1対1で混ぜたような内容だから効きそうでしょ?


昔かあるフルコートF


これは昔からある薬ですね。

ステロイドの強さはストロングクラスです。リドメックスと同じランクだけどリドメックスより強めで使用されます。

市販薬でよく使用されているステロイドの成分は先程説明したリドメックス軟膏と同じプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)です。

この成分が入った市販薬は毛虫や鉢やダニなんかの手強い虫さされ用としてPRしているものが多いです。

これよりもさらに強いということで市販薬の中ではトップクラスのステロイドの強さです。

医療用も同じ名前で「フルコートF軟膏」という製品があります。こちらは市販の「フルコートF」と有効成分も配合量も同じです。

<有効成分>
フルオシノロンアセトニド(合成副腎皮質ホルモン) 0.25㎎
フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質) 3.5㎎(力価)

市販薬の中では強めになりますが医療用も含めたステロイド全体から見ると真ん中のランクですね。ちょうどリンデロンVG軟膏と同じような位置づけです。

まだまだ上には、アンテベート、マイザー、テクスメテン、フルメタ、デルモベート、ジフラールなんてのがある。

フルコートFの優れたところはステロイドだけでなく、抗生物質も一緒に配合されていることです。抗生剤が入っているので、皮膚炎・かぶれが悪化、化膿してジュクジュクした患部や、かき壊して化膿を伴っている患部にまで効果を発揮します。

詳しい使い方は特設サイトがあるからそこでみてもらうとわかりやすい。
http://www.flucort.jp/


私がよく赤ちゃんに勧めていた塗り薬


ムヒベビー
有効成分(100g中)
ジフェンヒドラミン:1.0g
グリチルレチン酸:0.5g。
イソプロピルメチルフェノール:1.5g
トコフェロール酢酸エステル:0.5g
アラントイン:0.2g

ノンステロイドでかゆみに効きそうな成分はジフェンヒドラミンで抗ヒスタミン薬です。レスタミンコーワクリームに使用されている成分と同じものですね。

虫さされやあせも、おむつのかぶれなど幅広くつかえるし、なんと生後1カ月から使える。

使いやすいし、勧めやすいけど、その分効き目はマイルドですね

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