2015年3月24日

小児の粉薬の分包を超楽にする分包機の設定


対象は限られていますが、もしできたら格段に分包が楽になる方法があります。

2パターンあるので両方解説していく
・レセコンと連動させないパターン
・レセコンと連動させるパターン


レセコンと連動させないパターン


小児の粉薬を作成するのに大変なのは、おそらく秤量ではなくって入力だと思います。

粉薬を作成するときに間違ってしまい再分包することになるパターンってたぶん印字間違いが一番多いのではないでしょうか?

なぜ、この間違いが多いのかというと、散剤を作成するのに監査機と分包機の両方を操作しないいけないから作業工程が多いので、ミスが多くなるだ。

まずは、作業の流れを一度確認してみよう!!

監査機で秤量 → 分包機で印字して分包するという流れの詳細を見ていこう。


監査機
服用回数と日数入力
ピッと薬品をスキャン
1日量を入力
秤量
ピッと薬品をスキャン
1日量を入力
秤量
完了
ジャーナルが出て秤量した薬剤の記録が残る



分包機
患者名を入力
用法と日数を入力
薬品名を入力
スタート

こんな感じかな?

これを比べると監査機と分包機で同じこと入力してますよね?

これを1回にできないのかってことが今回のポイントです。そもそも思うのが、別れていること自体がおかしい。

でも別れてるんだから仕方ない。

そこで、監査機と分包機PCをLANケーブルで結んで、監査機で入力したデータが分包機PCに飛べば一度の入力ですみますよね。

ちなみに薬品名はピッと読み取ったときに取り込めるので入力する必要ないです。

つまり、

監査機で秤量後終わったら、データが飛ぶので、そこに患者名を入力したらスタートを押すだけ。

超簡単ですよね?

用法も日数も薬品名も入力要らないんです!!

こんなことができるのかって?

実は、できるんです。

うちの分包機は5年以上前に購入したものなのですが、最近になってLANケーブルで連動してもらいました。

たまたま営業の人がきたので聞いてみたらLANケーブルで結ぶだけで簡単にできるというではないですか?なぜ初期搭載してないんだよって感じ。

ちなみに、監査機には用法ではなく服用回数だけを入力します。1日3回や1日2回みたいな感じです。
1日3回なら毎食後、1日2回なら朝夕食後で分包機にデータが飛びます。もし朝昼などのレアなた用法だと手打ちで直さないといけないのが難点。

あと患者名は監査機には入力しないから分包機PCに打ち込まないとダメですね。

実は、

この患者名やイレギュラーな用法にも対応したもっとすごい方法もあるんです。

それがレセコンと連動させる方法です。


レセコンと連動させるパターン


これはホント楽です。もしこれを導入すれば小児科の門前薬局であっても1日40枚くらいであれば1人でこなすことも可能になります。

分包紙に印字している、患者名や用法って全てレセコンで事務が1度入力しますよね?

そのデータが飛んできたら、もう分包機側で何も入力するものなんてなくなりますよね。

だから、薬剤師は秤量だけして、あとはスタートボタンを押しさえすれば、自動で粉が完成するのだ。

秤量だけであれば1つの処方せんで作業に拘束される時間って、錠剤のピッキングとあんまり変わらないと思います。1つ20秒くらいですかね?3つ秤量しても1分くらいしかかりません。

錠剤も箱開けたりしながら21錠とか調剤したらこれくらい時間かかりますよね。

もちろん、分包は時間がかかるけど、レセコンと連動させた場合は、ほっておけば勝手にできるのでその場で拘束されないで済みます。だから同時並行でいろいろな作業ができるようになりますよね。
ちなみに、
連動はあとかれでもできるけど、普通は、開局と同時に連動させときますね。

この連動させるのって、オプションサービスみたいなもんだから、希望しないとできない。

というのも、分包機のメーカーとレセコンメーカーって違うから、両方のメーカーで話しを合わせて一緒に来てもらって設定しなければならない。

あとから連動させようとすると出張費やら作業費やらいろいろかかります。あと、レセコンと分包機って設置場所離れてますよね?調剤室の外と内だからおそらく壁を隔てることになる。都合よく、分包機の側にLANポートがあるなんてことはそうないと思う。天井からLANケーブル通すか壁中通すかだと思うんだけど、どちらにせよ大変ですよね。

つまり、レセコンと連動させるのであれば、店を立ち上げるタイミングで一緒にやっとかないと難しいってこと。


連動させた場合の詳細


連動を検討しようという方のために、連動させた場合の仕様をもうすこし詳しく説明する。

まず、

レセコンで全て入力完了したら分包機と監査機の両方にデータが飛ぶ。ここで少しタイムラグがあって、入力完了後からデータが飛ぶまで1分ほどかかる。


監査機にもデータが飛ぶから指示された薬品をピンポンしていけばいいのだが、ピンポンし始めるまでに入力完了+タイムラグ1分またなければならない。

粉づくりは一刻を争うので、そんな悠長に待っていられない。

となると、

監査機へデータがくるのを待つよりも手入力したほうが早い。

つまり、

監査機においてはレセコンと連動する意味はほぼないと考えていい。事務員が入力している間にコピーを見ながら計量するというのが一番速く現実的だろう。

そして、分包機に飛んできたデータをチェックして、正しければスタートして分包開始となる。

やはり、連動のメリットが最大限活かされるのは分包機PCへの入力がいらないということですね。

レセコンと連動させるパターンとさせないパターンのイメージ
  レセコン
  /  \
監査機 - 分包機

監査機 - 分包機

まとめ


監査機とレセコンを連動させる意味はほとんどない。

つまり、

レセコンから分包機へデータが飛ぶことが最大のメリットなのだ。そうすると、監査機と分包機とを連動させた場合との違いというのは、患者名のデータが飛ぶか飛ばないかの1点しかないということだ。

レセコンを連動するかしないかで大きく値段が変わってくるので、本当にどちらが必要なんのか検討してから答えをだすといいだろう。

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