2015年2月16日

小児シロップの作り方と賦形剤の種類


今回は、子供用のシロップ剤の作り方と賦形剤の種類について解説していきます。

シロップ剤を患者に飲んでもらう時には、

キャップで計量して飲んでもらうのが一般的だと思うけど、

1回に飲む量が半端になってしまった場合はキャップのメモリではかれるように、

希釈(賦形)をして切りがよくとれるように調整する。

処方例
ムコダイン 5ml
ムコソルバン 2.5ml
1日2回 5日分

これだと1回3.75mLになるから、キャップでうまくはかりとれない。

ということで、単シロップで賦形する。

うちの薬局はキャップが0.5mL刻みになっていることから1回の服用量が0.5の倍数になるように希釈する。

こんなかんじに入力する

入力例
ムコダイン 5mL
ムコソルバン 2.5mL
単シロップ 0.5mL
1日2回 5日分

こうすると1回量が4mlになるのでうまいこと量れるわけだ。

ちなみに、レセコンに入力すれば単シロップ分の保険請求もできる。

別に、サービスで構わないというのであれば入力しなくてもいい。

うちは入力してない。

さてさて、

なにげなく単シロップで薄めてみましたが、他にも選択肢があります。


シロップの希釈は何ですればいいのか?


一番おおいのは単シロップだとおもいますが、他にも精製水水道水で希釈することもあります。

厚生労働省が発表している「調剤報酬点数表に関する事項」より抜粋
内服用液剤を投与する際には常水(水道水、自然水)を使用するが、特に蒸留水を使用しなければならない理由があれば使用して差し支えない。

それぞれ一長一短あるので説明します。

単シロップ(本品1mL中 白糖0.85gを含有するシロップ剤のこと)
メリット:水分を含まないのでカビや微生物などの雑菌が繁殖しにくい
デメリット:甘い

子供用のシロップはただでさえ甘くできているのにそこにガムシロップ加えたらとてつもない甘さになる。

虫歯になるんじゃないかって心配されるけど、風邪のシロップはみんな激甘だから単シロップ加えたところで差異はないと思う。

精製水
いわゆるとても純粋な水のことです。
メリット:甘くない
デメリット:傷みやすい

水分を含むとカビや微生物が増殖しやすくなる。
だから、期限が短くなるし、冷蔵庫での保管は必須である。

水道水
メリット:塩素が加えられているので雑菌の増殖が抑えられる
デメリット:患者からの評判がよくない。また乳幼児に水道水を絶対に飲ませたくないという親がいるので配慮が必要

水道水使った時は水道水分の保険請求できないの言うまでもないことですよね。


まとめ

うちの薬局のルールなんだけど、7日分未満の場合は精製水7日分以上の場合は単シロップというルールが有る。

やはり、水分が入るとシロップが傷みにくいので念のため1週間を超える場合は単シロップにしている。

全部、単シロップでもいいんだけど、精製水の方が味の評判はいいみたいだ。

水道水を使っているとこは、保存の観点から塩素が加えられている水道水をあえて使うわけだが、うちでは一切使わない。

赤ちゃんに水道水は絶対にダメというわけではないのだが、ほとんどのお母さんは乳幼児に煮沸していない水道水を飲ませていない。

だから、あえて薬局で水道水を強いることはしない方がいいのだ。

あとあと、クレーム来ても嫌だからね。


おまけ

賦形の練習問題


キャップのメモリ0.5mL単位にするための賦形の練習問題。

①処方例
ムコダイン 4.8mL
ムコソルバン 2.4mL
毎食後 5日分

<考え方>
まずは、1日分で考えて最後に5倍して5日分にする。

4.8 + 2.4 = 7.2mL

3で割って、0.5の倍数になる7.2mLに一番近い数字を考える。

ということで、7.5mLになるように賦形する。

よって、1日0.3mLの水を加える。

1日7.5mLの分3だから、患者には1回2.5mLでのんでもらうことになる。

今回は、5日分なので、0.3×5日分で水1.5mLいれればOK。

②処方例
ムコダイン 6mL
アスベリン 4mL
ゼスラン 4mL
毎食後 10日分

6 + 4 + 4 = 14mL

15mLになるように精製水1mLで希釈

すると、1回5mLになる。

よって、10mL精製水を量り取ってくわえればOK。

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