2015年2月1日

市販薬の下痢止めの選び方

今回は下痢止めについてまとめていきます。

処方箋の下痢止めで有名なのといったら2種類くらいかな?

フェロベリン配合錠ロペミンカプセルです。どちらも下痢止めなんだけどロペミンの方が強力ですね。あと、古典的な薬としてタンナルビン、アドソルビン、次硝酸ビスマス、トランコロンなどありますが、この辺は機会があれば解説します。

フェロベリンは毎食後とかで等間隔に飲むことが多いけど、ロペミンは強力なので頓服で使うことが多いです。ロペラミドの使用は必要最低限に留めるべきです。

ただ、下痢止めに関しては強ければいいというわけではないです。とういのも、下痢の治療の基本は止めずに出すことだからです。

目次


下痢止めの選び方


市販薬の下痢止めの選び方を説明したいと思う。冒頭で説明したけどベルベリン配合のものは弱めの下痢止めで、ロペラミドが入っているのが強めの下痢止めです。

下痢は市販薬で対処できるわけだが下痢は止めない方がいいんでしょ?
→その通りです。

日常生活に支障がなければ止めない方がいい。原因がウイルスにしろ細菌にしろ全部外に出したら治るのだから、止めた方がいい理由はない。

たてまえはわかるけど、それを犠牲にしてでも飲みたいときはありますよね。大事な商談とか、入試とか、面接とかね。

ドラッグストアではノロっぽい症状で下痢止めを求めてくる人は多いのですが「この下痢止めがいいです」とは言えず、オススメできるのはビオフェルミンの様な整腸剤もしくは漢方薬です。

とくに、感染性胃腸炎が疑われるときはロペラミド配合のものは避けた方がいい。

でも、意外と病院の医師は使うみたいで抗生剤とセットでうちではバンバン処方されています。下痢が止まれば患者的には治った感じになりますからね。

では、大事な時に使えないくせになんで市販薬で売ってるんだ?ってなりますよね。

実は、使っても問題無いとされている下痢もあるからです。下痢止めの「ストッパ」って商品CM見たことありますか?

きました下り竜」ってやつ。電車に乗っている描写のCMです。

そう、市販の下痢止めのターゲットは、ああいった電車とか受験のストレス性の下痢がターゲットなんです。

「電車で立っている時、本屋やレンタルビデオ店をぶらぶらしている時、受験中、緊張している時。」

こういったときにムズムズして下痢するような症状には下痢止めは使っても問題無いとされています。このムズムズは気にすれば気にするほど悪化するという精神的な要素があるので、下痢止めを持っているという安心感または飲んだと言う安心感だけでもある程度効くので、お守りとして持っておくのはいい手だと思います。いわゆるプラシーボ効果ってやつです。

あと、お酒の飲みすぎた翌日とかね。前日に、いっぱい飲んだら腸が水分を吸収しきれずに便と一緒に排泄されます。下痢止めは腸の動きを遅らせて水分が吸収される時間を長くするんです。飲み過ぎの下痢は、原因が細菌やウイルスではないので使っても問題無いですね。

ストレス性の下痢の原因は、ストレスがかかるとアセチルコリンっていう腸の動きを活発にする物質が分泌されて、それで腸が活発に動くから水分が十分に吸収されないで水分の多い便になる。

これは細菌やウイルス関係ないから止めても問題ないわけです。ちなみに急性胃腸炎の場合は、半夏瀉心湯がオススメです。
半夏瀉心湯は、感染性胃腸炎の下痢をはじめ、下痢がtの過敏性腸症候群、癌化学療法後の下痢(イリノテカンなどの副作用)などにつかわれます。あと口内炎にもオススメですね。

フェロベリン配合錠と同じ成分の市販薬はあるのか?


フェロベリン配合錠とそのジェネリックでリーダイ配合錠ってのもあります。名前が配合錠ということだけあって複数成分が含まれています。

ひとつはベルベリンで、もうひとつはゲンノショウコといって整腸生薬です。どちらも腸内の細菌増殖を阻止したり、殺菌作用がある。どちらも止瀉作用はあるけど弱めでメインはベルベリンだと思う。

市販の下痢止めは、ほぼベルベリンかロペラミドかで分けられます。そのベルベリンと一緒にゲンノショウコが配合されているものもあるし、ベルベリンだけのものもある。

またベルベリン+ロペラミド+ゲンノショウコっていう全部混ぜも販売されている。

ワカマツがちょうど同じ量を配合してますね。
成人1日の服用量6錠(1錠155mg)中、次の成分を含んでいます。
ベルベリン塩化物水和物:225mg
ゲンノショウコエキス:600mg(原生薬4gに相当)
フェロベリン配合錠も1日6錠で、1錠中の有効成分は同じです。

ロペミンカプセルと同じ成分の止瀉薬はあるのか?


ロペミンカプセルは有効成分ロペラミドです。

もう上記で何度も説明しているけど、市販薬の下痢止めはロペラミドかベルベリンどちらかが配合されているものが主流です。

強めの下痢止めがロペラミドです。これは使いすぎると逆に便秘するので注意が必要。

使い方も頓服服用で下痢が良くなったら使わないようにって注意書きがある。電車とかで服用することを想定すると水なしで飲めるのが使いやすそうですよね。中にはフィルム状のものも発売されています。

ロペラマクサット
全部ミックス。これはいろいろ入ってますね。よく効くものほど便秘になりやすいので注意。

下痢したら病院へ行ったほうがいいのか?


ウイルスや細菌の下痢の場合は下痢止めは無闇に使わないほうがいいと説明したが、だとしたら下痢したときは病院へ行けばいいのでしょうか?

まぁ、心配なら行けばいいけど、多くの場合は下痢は2~3日で自然治癒します。無理に腹痛を堪えながら病院へ行かなくても家で水分補給してれば良い場合がほとんど。

まずは、2~3日様子をみて、良くなってきてるようならそれでいいし、治らないようなら受診するといいとおもう。ただし、血が混じってるとか、脱水症状になりそうとか、ふつうじゃないなと思ったらこれは当然受診です。

ちなみに、病院へ行ったからといって劇的な薬があるかというと、そうとも限らず多くの場合は、整腸剤や下痢止めで様子を見ることになるので過度に期待しない方がいいです。

水分補給ならOS1やアクアライトがいいけど、よほどの下痢で消耗していない限りは、ポカリやらアクエリアスやらで十分です。

感染性胃腸炎に抗生剤は必要なのか?


感染性胃腸炎は、ウイルスが原因のもの細菌が原因のものと合わせて感染性胃腸炎と呼びます。

殆どの場合がウイルス性のものなのでこの場合は抗生剤は意味ないですね。たとえば、ロタウイルスやノロウイルスによる胃腸炎が該当します。

細菌性胃腸炎の原因は、カンピロバクター、サルモネラ、腸炎ビブリオなんかが該当します。

細菌性胃腸炎の場合は抗生剤を使うことがあるようです。ただし、これも意見がわかれるみたいで使わないこともありますね。またウイルス性と細菌性の症状に明確な違いはないので、問診なんかで細菌性が疑われる場合(エンピリックセラピー)に抗生剤を使用する。

で、もし使うとしたら第一選択は、ニューキノロン系かホスホマイシンです。ニューキノロンは広域スペクトルをもつ抗菌剤でさまざまな細菌に幅広く効きます。ホスホマイシンは胃腸炎によく登場する抗生剤で、上気道炎の適応をとってないので風邪に使うことはありません。かわりに消化器系の症状によく登場するのです。

もし、この第一選択が奏功しない場合は、マクロライド系なんかが登場します。またサルモネラによる腸炎は、抗生剤による症状改善が見られないばかりか保菌率を高めるという残念な報告もあるので基本的に使用しないそうです。腸炎ビブリオは症状が1両日で自然と軽快に向かうのであまり抗生剤は使わないようです。


子供の下痢止め


タンナルビンとアドソルビンが一番多いのではないでしょうか?どちらも下痢止めとは呼ばれているけど細かくみると、
タンナルビン:収斂薬
アドソルビン:吸着薬
です。下痢を止めるというよりはうんちを固める様なイメージです。詳しい違いはココがわかりやすく説明されていると思う。
感染性胃腸炎の下痢の治療について

難しいので、コチラで説明は省きます。ちなみに、どちらも市販薬としては発売されていません。

小児ので下痢でひとまず市販薬で様子を見たいのであれば整腸剤を選択しましょう。
整腸剤の新ビオフェルミンS細粒は、なんと3ヶ月の赤ちゃんから使用できます。
病院のビオフェルミン配合散とはちょっと内容が違うみたいですね。

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