2015年1月5日

病院でもらう便秘薬と同じ成分の市販薬はあるのか?

目次

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下剤の選び方


便秘薬の各論に入る前に、ちょっとだけ選び方を説明したいと思う。
下剤は、腸を刺激して無理やり出すタイプ腸を刺激せずに便を柔らかくするだけのタイプがある。効き目がゆるやかなのは便を柔らかくするタイプでお腹も痛くなりにくい。これに該当するのがマグネシウム系のものです。
効き目がいいのを選ぶのであれば、ピコスルファートナトリウムやセンノシドなどを選ぶといいでしょう。ちなみに、センノシドの方が強いと言われています。

ラキソベロン液と同じ成分の市販薬はあるのか?


ラキソベロンの成分はピコスルファートナトリウムです。このラキソベロンには液剤と錠剤があります。

ラキソベロン錠とラキソベロン内用液です。

よく使用されているのは液剤だと思います。このラキソベロン内用液のいいところは1滴単位で細かく量が調節できるとことで、成人の場合だとコップ1杯の水に10~15滴たらして服用します。

便秘解消には水分補給は欠かせないので水分も一緒に摂取できて一石二鳥です。

ラキソベロンのジェネリックにシンラックって商品があってこれも錠剤と液剤があり、ラキソベロンとどのように違うのかって聞かれるんだけど、これはジェネリックだから、ほとんど同じでメーカーが違うだけですね。

さてさて、本題の同じ成分の市販薬はあるのでしょうか?

これ探すの簡単で、有効成分であるピコスルファートナトリウムで検索すればいいだけです。

そして、残念ながらピコスルファートナトリウムを含有する商品で、液体タイプのものは販売されていません。錠剤でしたら同じ成分のものたくさんあります。
コーラックソフト、ビューラック、ビオフェルミン便秘薬、ピコラックスなんかが有名どころだとおもいます。

上記画像のピコラックスは有効成分ピコスルファートナトリウムが1粒に2.5mg含有されており、これはラキソベロン1錠分と同じ量です。そして、繰り返しますが液体タイプはない。

ラキソベロン液を錠剤に換算するときは15滴で成分7.5mgと説明書に書いてあるので15滴で3粒分ですね。

つまり1錠5滴分に相当します。

錠剤なら5滴単位分で調節できるということになります。

市販薬はいろいろな成分を含有するものが多いのだが、このピコスルファートナトリウム製剤に関しては余計なものを含まない単剤の製品が多いみたいですね。

さて、

このピコスルファートナトリウムなのですが便秘薬のタイプ的にいうと大腸刺激性下剤です。

つまり、大腸を刺激してたまっているうんちをむりやり動かして排便を促すのです。

大腸を刺激するので慣れないうちはおなかが痛くなることがあります。また連用していると身体が刺激になれてきて薬が効きづらくなることがあります。

だから、気をつけてもらいたいのが便秘薬を漫然と使用しないことです、断続的な便秘は他の要因も考えられるので市販薬になれてしまうと他の症状を疑わなくなってしまいます。

医師に見てもらわない分、何かあったときには自主的な受診が必要になりますのでご注意下さい。


マグラックス錠やマグミット錠と同じ成分の市販薬はあるのか?


有効成分は酸化マグネシウムです。酸化マグネシウムは原末のまま服用することもあります。

読み方は「さんかまぐねしうむ」で、薬局内では省略して「カマ」「カマグ」なんて言ったりします。

酸化マグネシウムは古典的な便秘薬で塩類下剤といわれています。

酸化マグネシウムを摂取すると体内にほとんど吸収されないで大腸で便にまざって一緒に排出される。

この便とまざって排出される際に、酸化マグネシウムは周りの組織から水分を集めてくる性質があるので、便に水分を与えて柔らかくしてくれるわけだ。

直接腸を刺激するタイプではなく便を柔らかくするだけなので、お腹も痛くなりにくいし、効き目も緩やかだ。

継続しても、刺激するタイプではないので身体がなれてしまって効き目が弱くなるなんてことはない。

市販薬だとマグネシアが有名ドコロじゃないでしょうか?
6錠中に酸化マグネシウムが2000mgだそうです。

つまり、1錠中に333mgの酸化マグネシウムが含まれることになりますね。

これは、マグミット錠330やマグラックス錠330とほぼ同じ量を含有する商品だと言えます。

注意して欲しいのが、酸化マグネシウムは他の医薬品との相互作用が多く確認されている。

例えば、ある種の抗生剤と一緒に飲むと、抗生剤の効き目が弱くなってしまいます。

他の薬剤を服用中の方はこちら服用の際は必ず医師・薬剤師に相談下さい。

もう、1点注意点です。

実は、用途と名前が似ている市販薬の成分があるので気をつけてもらいたい。

その成分というのが水酸化マグネシウムだ。

同じマグネシウム製剤の便秘薬で塩類下剤なんだけど、こちらの方がより効果は緩やかです。

水酸化マグネシウムを主成分とした商品にミルマグというのがあります。
こちらの主成分は水酸化マグネシウムです。

1錠中に水酸化マグネシウムが350mg含まれております。

マグミットやマグラックスの様な酸化マグネシウム製剤を使用していた方が、この水酸化マグネシウムに変えると期待していたほどの効果が得られないかもしれません。

お間違えないように注意。

刺激性便秘薬は効かなくなる?


一般的な便秘薬では腸に刺激を与えて排便を促しています。

そのため、いずれ体は刺激に慣れていき、より強い刺激を与えないと効きにくくなる事があります。人によっては通常の5倍・10倍の量を飲んでいる方もいます。だから出し方も大切なんです。

プランタゴ・オバタはお腹の中で膨らみ自然な形で便を出しやすくしてくれます。

こちらは上質なプランタゴ・オバタを含む医薬部外品です。
①プランタゴ・オバタがお腹の中で水分を含みゼリー状に膨らみます。
②便の水分量を適度にして柔らかくふっくらとした形の便を作ります。
③カサを増やした便が腸の動きを助けて自然に近い穏やかなお通じを誘います。


マグラックスとマグミットの違い


これはほとんど同じ薬で、薬剤師も同じものと認識している人は多いのではないでしょうか?

お値段も同じで330mg1錠薬価は5.6円です(平成27年1月21日現在)

ちなみにどちらもジェネリック医薬品で、有効成分は同じで作っているメーカーが違います。

これ使ってみると決定的に違うんだけど、

マグミットは口に入れた瞬間すぐに崩壊する。いわゆるOD錠といわれる薬よりもよっぽどマグミットの方が口腔内で崩壊する。

たいして、マグラックス錠はなかなか口の中で溶けない。

これは好みによるとことだとおもう効き目に違いはない。

ただ小児に渡すのであれば口内で崩壊したほうがもちろんいいだろう。小児科では子供の便秘に酸化マグネシウム細粒を分包することがあるんだけど、これをマグミット錠で代用する先生もいるという話を聞いたことがある。

マグミット錠なら口のなかですぐに崩壊するので錠剤が飲めないお子さんでも服用可能ですね。

1包0.25gとかで使うならマグミット錠250mgの方が簡単ってこと。


プルゼニド錠と同じ成分の市販薬はあるのか?


プルゼニド錠やセンナリド錠の有効成分はセンノシドABです。いっぱいジェネリック発売されていますね。

センノシドは生薬であるセンナから抽出された成分で植物由来のものですね。

植物由来だから、効き目は緩やかで安心なんておもっているのならそれはちょっと違います。

「植物由来=緩やか」なんて方程式はありません。

植物由来だって効き目の強いものだってあるし、副作用だってある。

とくに、下剤に関しては植物由来のものはとてもよく効きます。センノシドはタイプで言うと大腸刺激性下剤だから上述したピコスルファートナトリウムと同じカテゴリーです。

だから、効き過ぎたらお腹痛くなるし、連用すれば効き目は薄れる。
センノサイド錠12mgジェネリックテバ製薬
日本化薬
大正薬品工業
12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「TCK」ジェネリック辰巳12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「YD」ジェネリック陽進堂
日医工
日本ジェネリック
富士フイルムファーマ
12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「クニヒロ」ジェネリック皇漢堂12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「サワイ」ジェネリック沢井製薬12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「ツルハラ」ジェネリック鶴原12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「トーワ」ジェネリック東和薬品12mg1錠5.0
センノシド錠12mg「フソー」ジェネリック扶桑12mg1錠5.0
ソルダナ錠12mgジェネリック堀井12mg1錠5.0
ソルドール錠12mgジェネリックジェイドルフ12mg1錠5.0
フォルセニッド錠12mgジェネリックpfizer
マイラン製薬
12mg1錠5.0
プルノサイド錠12mgジェネリック辰巳12mg1錠5.0
リタセンド錠12mgジェネリック鶴原12mg1錠5.0
パッケージに「生薬」「ナチュラル」とか書いてあるけど、決して弱いものではない。

むしろプルゼニドは強い方の部類に入ると思う。

便秘薬の強さ比較とかで検索してみればわかるけど、比較的強いほうに分類されている。

ただ、根拠が明示されている資料が見当たらなかったのでコチラで明言は控える。

コーラックハーブの有効成分は1錠でセンノシドABを12mgだからプルゼニ錠1錠と同じ量が配合されていますね。

それに加えて甘草エキスも配合されている。甘草エキスは筋肉の急激な痙攣を抑える働きがあり、便秘薬服用に伴う腹痛を軽減する目的で配合されている。


アローゼン顆粒と同じ成分の市販薬は?


アローゼン顆粒は1g中に有効成分としてセンナ577.9mg、センナジツ385.3mgが配合されている。

つまり、センナと言う生薬の葉っぱと実を混ぜたものだ。

瀉下効果を示すのはセンナの実と葉に含まれているセンノシドAとBという成分でこれはプルゼニドに使用されている成分ですね。

だから、

アローゼン顆粒とプルゼニド錠はほとんど同じ成分であることが言える。

量を比べてみたいのだが、このままでは比較できないですね。アローゼンのインタビューフォームに1g中のセンノシドAB合算量の目安が記載されているのでコチラを参考にしたいと思う。

インタビューフォーム引用
本品は定量するとき、1g 当たり、センノシドAとセンノシドBの含量の合計として10~20mg を含む。

プルゼニドが1錠12mgで、アローゼン顆粒1gが10~20mg

なんか、ハッキリしないけどこんな感じですね。

市販薬で全く同じものを探すのは無理です。有効成分がセンナ・センナジツであることからセンナを顆粒にしたものが一番近いのではないでしょうか?
センナ系の下剤はたくさんあってアローゼン、センナ、アジャスト、ヨーデル、プルゼニド、センノサイド、セチロとどれも配合が微妙に異なるもの基本はセンノシドです。大腸に作用して腸の運動を活発にします。

セチロとプルゼニド比較


セチロみたらセンナ36mgって書いって合ってプルゼニド3錠ぶんかと思っていたらセンナ末の量なのでセンノシドABの量ではなかったです。

セチロ錠9錠でだいたいプルゼニド錠1錠ぶんのセンノシドの量になるそうです。

ただ、セチロは配合錠でダイオウや酸化マグネシウムも配合されているので一概に比較は出来ません。

便秘の治療に用いられる漢方薬


大黄甘草湯
常習性便秘によく使われます。悪心や食欲不振をともなうタイプの便秘に。大黄はいわゆる下剤です。甘草は消化管の痙攣に効くので、下剤による腹痛を和らげてくれます。

調胃承気湯
お腹の張りがあまりないタイプの便秘に使います。

桂枝加芍薬大黄湯
これもやっぱり大黄がはいっています。お腹が張ってしまい痛みのあるタイプにもちいます。桂枝と芍薬がお腹の痛みを和らげます。

麻子仁丸
便秘にはかなりメジャーな部類だと思う。体力がなく、冷え性で排尿回数が多い人、便が固くてコロコロしているひとに。

潤腸湯
高齢者や皮膚がカサカサしている人むき。

三黄瀉心湯
血圧が高くて、不眠傾向のある人むき。

防風通聖散
肥満がちの人に。ココアッポやナイシトールに使われている漢方で、お腹の脂肪を燃やすとかCMやってますね。大黄の量がおおいのでわりとお腹ゆるくなるんです。

桃核承気湯
比較的体力があり下腹部の圧痛や生理不順の人に

ヒマシ油


いまはあまり使われないけど、昔はよく使われていた古典的な下剤です。強力で、服用するとすぐに我慢できないほどの便意を催します。いまはほとんど使われることない。処方されたところをみたことないです。

ヒマシ油の分解物が小腸粘膜を刺激して小腸内容物を排泄します。

便秘でも使うことがありますが、他にも食中毒や小腸の物質を排泄させたい場合に使います。
強力なので単回で服用して連用しないように注意が必要です。市販でも売っていますが成人の場合は1回1本使い切りで終了です。連続しての使用を前提としていないので少量販売となっています。

アミティーザ(ルビプロストン)と同じ市販薬ある?


いま一番新しいタイプの下剤なので、同じものは市販薬には存在しません。

作用機序は、クロライドチャンネルを活性化して腸内の水分分量を増やします。メリットは長期に使用してもあまり効果が低下しないことです。主な副作用は、下痢、悪心、呼吸困難です。

いままでになかった全く新しい作用機序ということで注目されています。

小腸において粘膜上皮細胞にあるクロライドチャンネルというのがありこれを刺激するとNaイオンとともに水分が腸管のなかに分泌されます。

アミティーザ(ルビプロストン)はこのクロライドチャンネルを活性化する作用があり、便の水分量を増やすことで便秘を改善します。

デメリットは、なんといっても価格が高いことですよね。新薬なので当然といえば当然ですが、他の薬が安いぶんデメリットが際立ちます。

せっかくなので1錠の薬価もみてみましょう。
酸化マグネシウム330「ヨシダ」:5.6円
プルゼニド:5.6円
アミティーザカプセル:161.1円

ねっ。ぜんぜん違うでしょ。

リンゼス錠(リナクロチド)と同じ市販薬はあるのか?


こちらもニュータイプの薬なので同じ市販薬はありません。下剤ではないのですが便秘を改善する効果があります。便秘全般に使えるのではなく「便秘型過敏性腸症候群」に対して限定的に使うことができます。

過敏性腸症候群のなかでも便秘が主訴の方に使うことができます。過敏性腸症候群は下痢型・便秘型で2種類ありますからね。ちなみに、イリボーの効能効果は「下痢型過敏性腸症候群」になります。ということで、過敏性腸症候群にイリボー錠とリンゼス錠を同時に使うことはあまり考えられない。

ちなみに、過敏性腸症候群といえいばコロネル錠の名前が真っ先に浮かびますがこちらの効果効能は「過敏性腸症候群における便通異常(下痢、便秘)及び消化器症状」です。

下痢型にも便秘型にもどっちにも使えます。

さて、新薬のリンゼス錠の作用機序はと言うと「腸管分泌及び腸管輸送能促進作用並びに大腸痛覚過敏改善作用が、便秘型過敏性腸症候群における排便異常及び腹痛・腹部不快感の改善に寄与すると考えられる。だそうです。

腸管分泌と腸管輸送能を促進するので、便を柔らかくして排便をスムーズにします。過敏性腸症候群は腹痛があることが多いのですが、大腸痛覚過敏改善作用なるもので、その刺激を和らげてくれます。

成人にはリナクロチドとして0.5mgを1日1回、食前に経口投与する。なお、症状により0.25mgに減量する。

食前に服用するというのが肝ですね。

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