2014年8月4日

計量混合加算の算定要件を学ぶ13の処方例

計量混合加算の算定要件について処方例を交えながら説明していきたいと思います。これさえ読んでおけば計量混合加算で困ることはないはずです。

計量混合加算とは、
2種以上の薬剤を計量し、かつ、混合して、内服薬若しくは屯服薬又は外用薬を調剤した場合は、所定点数に、1調剤につきそれぞれ次の点数を加算する。
液剤:35点
散剤・顆粒剤:45点
軟膏剤:80点
上記のように、2種類の薬剤を混合した場合に外用剤・内服剤とにかかわらず算定することができます。ただし、予製にして作り置きしていた時は、加算を1/5にしなければならないので注意ですね。

たとえば、軟膏を予製していた場合は、1調剤につき80点ではなく16点を算定することになります。

また、自家製剤加算や一包化加算を算定している部分と重複している時は算定することができない。

細かい部分は処方例をまじえて見ていきましょう。

処方例①:粉薬の混合
アスベリン散 0.1g
ムコダインDS 0.3g
ムコソルバンDS 0.3g
毎食後 10日分

日数に関係なく調剤した個数に応じて算定します。この場合は散剤の計量混合加算:45点を算定できる。

処方例②:混合した薬剤が複数ある場合(用法・日数が同一
アスベリン散
ムコダインDS
ムコソルバンDS
毎食後 4日分

メイアクト細粒
ビオフェルミンR散
毎食後 4日分

用法が同じで日数も同じ場合は、便宜上は分けていますが、1調剤にあたるので計量混合加算も1つしか算定できません。

処方例③:混合した薬剤が複数ある場合(日数違い)
アスベリン散
ムコダインDS
ムコソルバンDS
毎食後 4日分

メイアクト細粒
ビオフェルミンR散
毎食後 3日分

用法が同じであっても、日数が違う場合は、それぞれ算定できるので計量混合加算は2つ算定できます。

処方例④:シロップ剤の混合
ペリアクチンシロップ 6ml
ムコダインシロップ  6ml
毎食後 5日分

液剤の計量混合加算:35点を算定できます。配合不可によって混合できない場合は別々につくることでそれぞれで調剤料を算定することができます。

処方例⑤:散剤をシロップに溶かして渡した場合
ムコダインシロップ    6ml
ホスミシンドライシロップ 3g
毎食後 5日分

散剤をシロップに溶かした時は液剤の計量混合加算を算定できるので35点を算定する。

処方例⑥:複数の粉薬と錠剤を一包化した時
ムコダインDS   3g
ムコソルバンDS  3g
メチコバール錠  3錠
毎食後(一包化)

一包化の算定要件を満たすので一包化加算を算定します。この場合は計量混合加算は算定不可です。ただし一包化と関係ない部分で混合が発生している場合は算定することができます。

処方例⑦:軟膏ミックス
アンテベート 10g
アズノール  10g
混合

軟膏のミックスは作りがいがあるので80点算定できます。軟膏にかかわらずクリームも同じですね。

1調剤ごとに算定できるので複数軟膏ミックスがあればミックスした数だけ算定できます。調剤料に関しては3剤を超える部分は算定できませんが、計量混合加算については数の上限はありません。

処方例⑧:複数個の軟膏ミックス
アンテベート 10g
アズノール  10g
混合

ヒルドイドソフト 50g
プロペト      50g
混合

この場合は2調剤ぶん加算を算定できます。

調剤料と違って計量混合加算に上限はないのでミックスした個数分算定できる。

外用の調剤料は3剤までしかとれないけど、加算は別物なので調剤料がとれない部分であっても計量混合加算は算定することができます。
処方例⑨:乳糖を賦形した時
アスベリン散 0.1g
毎食後

すくなすぎるので薬局の判断で乳糖を賦形

アスベリン散 0.1g
乳糖      0.2g
毎食後

勝手に薬局の判断で乳糖を賦形して混ぜた場合でも算定できる。

平成24年度の疑義解釈
自家製剤加算および計量混合調剤加算のうち、「特別の乳幼児用製剤を行った場合」の点数は廃止されたが、乳幼児の調剤のために、矯味剤等を加えて製剤した場合や微量のために賦形剤・矯味矯臭剤等を混合した場合には、自家製剤加算又は計量混合調剤加算を算定できるという理解で良いか。
(答) 貴見のとおり。

処方例⑩:外用液剤の混合
リドメックスローション  10g
ニゾラールローション  10g
混合

外用剤だろうと内用シロップだろうと、液剤の計量混合加算をとれる。この場合は35点を算定することになる。

処方例⑪:大量の軟膏ミックス
ヒルドイドソフト  200g
プロペト       200g
混合(100gずつ小分けにして)

医師の指示で100gずつの小分けにしてと書いてあるので4個に分けて作るけど、加算は1つしか取れない。仕方ないので容器代だけ4つ分しっかりと請求する。

処方例⑫:散剤だけで一包化加算の要件を満たす時
ポララミンDS  1g
ムコダインDS  3g
ムコサールDS 3g
毎食後

一包化加算の要件を満たすわけだけど、この場合は計量混合加算を算定します。

処方例⑬:頓服薬の場合
ナウゼリンDS 0.5g
ビオフェルミン 0.5g
吐気時

内服だろうが頓服だろうが粉薬の計量混合加算を算定すればいいので45点ですね。

抜けているところありそうですが、以上とさせていただきます。よかったら自家製剤加算の要件をまとめた記事もありますのでご査収ください。

関連記事:自家製剤加算の算定要件まとめ。とれるの?とれないの?