2014年7月12日

乳幼児指導加算の記載例100選


乳幼児指導加算は、薬の効果や副作用の他に、

子供用に服用方法や誤飲防止などの特別な指導をして、手帳に指導内容を記載した時に算定できる点数です。

算定要件
①6歳未満であること
②乳幼児用の服用に関する指導を行ったこと
③手帳に指導内容を記載すること

詳しくは、
乳幼児服薬指導加算の算定要件

その都度手帳に手書きで記載していたのでは、手間がかかってしょうがないので、事前に手帳シールに定型文を印刷している薬局は多いはず。

そこで、いくつか服薬指導文言を用意してみた。

ちなみに、外用薬だけでも乳幼児指導加算は算定できるから塗り薬の指導文も考えてみました。

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飲み薬全般
  • 激しく泣く乳幼児に無理やり飲ませようとすると、気管に入ることがありますので、いったん休んで様子を見て適切な方法を考えましょう。
  • 食後の服用はおなかが一杯なので嫌がります。このお薬は食事に関係なく服用して構わないのでミルクや授乳の前に服用させて見て下さい。
粉薬(散剤)
  • 飲み残しを防ぐために少量の水にといて飲ませてあげて下さい。
  • ヨーグルトやアイスクリームに混ぜると服用しやすくなります。
  • オレンジジュースやりんごジュースに混ぜると服用しやすくなります。
  • 苦味のあるお薬です。バニラアイスやチョコレート味のゼリーに混ぜると服用しやすくなります。
  • 飲みにくい場合は数滴のお水を加えてペースト状のお団子にして、頬の内側か上顎に塗りつけて、直ぐに水やぬるま湯で流し込んで下さい。
  • スポイトで飲ませるときには頬の裏に流し入れると戻しにくいです。
  • ミルクに薬を混ぜるとミルクの味が変わりミルク嫌いの原因になります。なるべくミルクに混ぜることは避けましょう。
  • 哺乳瓶の乳首の部分を利用して、シロップ状にした薬を注いで吸わせてみてください。
  • 口の中に残ったお薬で苦くなることがあるので、服用後はすぐにお水を飲ませてあげましょう。
  • 牛乳やヨ-グルトなどの乳製品・イオン飲料と混ぜるとお薬の吸収が悪くなります。
  • スポーツドリンクやジュースなどの酸味のあるものと混ぜると苦くなります。なるべく水で飲ませましょう。
  • ほとんど味のしないお薬です。水やジュースに混ぜて飲ませてあげて下さい。
  • こちらの粉薬はシロップに溶かして一緒に服用しても構いません。
 シロップ
  • そのままで嫌がる時は水やジュースで薄めて服用させてあげて下さい。
  • 哺乳瓶の乳首の部分を利用して、シロップを注いで吸わせてみてください。
  • キャップやスプーンで服用しづらい時はスポイトで頬の裏に流し込んであげて下さい。
  • 冷やすと味がわかりにくくなり飲みやすくなります。
坐薬
  • おむつを替える要領で赤ちゃんの足をあげ、とがったほうから肛門にすばやく入れて下さい。
  • 坐薬を入れてしまった直後にでてしまった場合は、そのものか新しいものを再度挿入してください。もし、半分以上溶けていたり5分以上肛門内にとどまってた場合は今回分は飛ばして下さい。
  • 先端をベビーオイルやオリーブオイルで濡らすと挿入しやすくなります。
  • 先端を水で濡らすと挿入しやすくなります。
目薬(点眼薬)
  • 涙で目薬が流されてしまうので、泣いている最中は点眼を避ける。
  • 子供は動くので、点眼時に容器の先や爪が目に当たらないように気をつけましょう。
  • 子供を仰向きに寝かせてお腹の上にまたがり両足の太ももで頭部を固定して点眼してみてください。
  • 赤ちゃんは、寝ている時に点眼しても構いません。目頭付近に点眼すると自然に全体に広がります。
塗り薬(外用薬)
  • ローションの塗る量は、1円玉の大きさで大人の両手のひら分をカバーすると適量です。
  • 軟膏の塗る量は、成人の人差し指の最先端から1番目の関節までが0.5gに相当します。0.5gで大人の両手のひら分をカバーすると適量です。
  • 保湿剤は入浴後できるだけ早く塗ると水分を閉じ込めて効果的です。
  • 保湿剤は少量を薄く塗るのではなく、少し多いと感じる程度の量を塗りましょう。
もし点数を算定するのであれば、手帳にコメントを残すとともに、薬歴にも指導内容を記載する必要があるから手帳コメントと一緒に薬歴にも定型文として登録しておくといいとおもいます。

おまけ

乳幼児指導加算の算定要件


乳幼児服薬指導加算
ア 乳幼児服薬指導加算(「注6」に規定する加算をいう。以下同じ。)は、乳幼児に係る処方せんの受付の際に、体重、適切な剤形その他必要な事項等の確認を行った上で、患者の家族等に対して適切な服薬方法、誤飲防止等の必要な服薬指導を行った場合に算定する。
イ 乳幼児服薬指導加算を算定した処方せん中の薬剤の服用期間中に、患者の家族等から電話等により当該処方薬剤に係る問い合わせがあった場合には、適切な対応及び指導等を行うこと。
ウ アにおける確認内容及び指導の要点について、薬剤服用歴の記録及び手帳に記載する。

要件はこんな感じです。手帳に記載こそが算定要件だと思っている薬剤師がいるが、本質は乳幼児の服薬に関する指導です。アに体重確認と書いているので最低限体重を確認しないととれません。

週に何回も来局する人で毎回体重を確認するかというと、しませんよね?確認しなかった時はとれないので、やっぱりべたどりできるような点数ではないです。ヒルドイドやプロペトのみでも必要な指導さえ行えば算定できますが、必要な指導ってそもそも何?って感じだから、塗って下さいとしか言わないのであれば算定すべきではない。

平成26年調剤報酬改定で新設された当初は4点という少ない点数でしたが、平成28年度調剤報酬改定において10点に増額されました。1回10点はなにもせずにもらえるような点数ではないので、しっかり指導した時だけ算定するようにしましょう。

おまけ

乳幼児指指導加算と薬歴管理指導加算34点は同時に算定することはできない


よくよく考えるとあたりまえだけど、乳幼児指指導加算と薬歴管理指導加算34点は同時に算定することはできない。

まず、

薬歴管理指導加算には手帳あり手帳なしとで算定できる点数がかわる。

薬歴管理指導加算(手帳あり):41点
薬歴管理指導加算(手帳なし):34点

お薬手帳をもってこなかった場合は、34点を算定することになる。

たいして、

乳幼児指指導加算はお薬手帳に服薬指導内容を記載することによって算定できる点数だから、

34点を算程したら、患者はお薬手帳を持ってこなかったと申告しているようなものなので、手帳がないと算定することができない乳幼児指指導加算と一緒にとると矛盾が生じてしまう。

うちのレセコン君は34点と乳幼児指導加算を同時算定すると注意画面が表示される。

制止を振り払ってレセプト送信もできるけど、目をつけられる可能性があるので絶対に同時算定はしない。

レセコンの会社によってはこの注意は表示されないかもしれないので、人の手でしっかりチェックしとかないといけない。