2014年2月26日

薬剤料の計算方法


薬局の会計はパソコンが全部計算してくれるから、

いまどき手動で薬剤料を計算することなんてほとんどないのだが、

極稀に、

「薬が1種類減ったのに値段変わんないんだけど?」なんて言われることもある。

そういったとき、

一から手で計算してみて、誤差を見極めるわけだ。

パソコンに頼りすぎると臨機応変に対応できなくなるから、たまに計算方法を確認しとくといい。

実際、薬が減ったのに値段が変わらないことはよくある。

それは、薬価計算にはいくつか特殊なルールがあるからだ。

まず、

薬局が患者に渡すときの薬の値段は、国が決めた値段を使う。

その国が決めた薬の値段のことを薬価と呼ぶ。

薬価は、錠剤だと1錠ごと、軟膏だと1gごとといった、一定の単位ごとに値段が決められている。

それを処方で利用した分だけ等倍していけばいい。

と、そんな簡単なわけではない

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順をおってみていこう。

ルールその①

五捨五超入する

五捨五超入とは5を少しでも超えたら切り上げるという考えだ。

薬価計算のときは小数点第一位を五捨五超入する。

たとえば、

1.5点までは「1」
1.5点をちょっとでも超えたら「2」


つまり、1.5000001を五捨五超入すると「2」なる。

ルールその②

極端に点数の低いものは1点とする。

1日薬価が0.5点以下だと五捨五超入してしまうと0点になってしまう。このときは1点として数える

ちなみに0.51点~1.5点を五捨五超入した場合も1点になる。

このことを総合すると、薬価が15円(1.5点)以下のものは一律して1点になるわけだ。


内服薬の薬剤料の計算をしてみよう

内服薬の薬剤料は1剤ごと・1日分毎に計算した後に五捨五超入してから日数を乗す。

ここで「1剤」ごととあるが、この「剤」とは何なのでしょうか?

「1剤」とは服用方法ごと単位のこととで、「毎食後」「朝夕食後」「朝食後」「就寝前」とかのこの飲み方のまとまりを1単位として数える。

たとえば、

処方例
ロキソニン 3T
ムコスタ 3T
1日3回毎食後 5日分


この場合は2種類の薬があるが、毎食後でひとつのまとまりとして数えるので、この2種類をまとめて1剤と呼ぶ。

では計算してみましょう。

処方例
ロキソニン 3T
ムコスタ 3T
1日3回毎食後 5日分


1錠あたりロキソニンは18.6 円、ムコスタは17.4円

よって、3*18.6 + 3*17.4 で、

1日当りは、108円になる

ここでポイントなのが先ほどの1剤でまとめて数えることだ。

1日分を点数に治すと108/10で10.8点ですね。

五捨五超入すると切り上がって、

1日当り11点になる。
5日分処方されてるから、5倍して、

5*11 で55点を請求できる。


間違ってはいけないのが、五捨五超入する前に日数をかけないことだ。

間違い例。

1日108円 全部で、5日分だから、540円で、

54.0点で、五捨五超入して54点

ずれてしまった・・・


こうならないためにも1日の薬剤料を五捨五超入することを忘れないようにしたい。

次のような処方はどうだろ?

ムコダイン500 1T
ムコソルバン 1T
ポララミン 1T
朝食後 5日分


1錠あたりの値段は、ムコダイン16.8円、ムコソルバン20.2円、ポララミン5.6円

1日分の薬価は、

42.6円(4.26点)

五捨五超入すると、1日あたり4点だ。

次に、ポララミンが無くなった時の処方を見てみよう。

ムコダイン500 1T
ムコソルバン 1T
朝食後 5日分


1日に分の薬価は、

37.0円(3.7点)

五捨五超入すると、1日あたり4点だ。

つまり、

ポララミンがあってもなくても同じ点数だから会計はおなじになる。

極端に安い薬剤の増減は、会計に影響を与えないことがある

いつもおんなじ薬を使っている人が、

一種類減って薬代が安くなると思い込んできた時には、

この一連の流れを示してあげないといけない。

とくにご高齢の方だと、

パソコンの方が間違っていると、パソコンのせいにされるから、

手でも計算できるようにしとくのが大事。

ついでに、

外用薬の薬剤料

外用剤は処方箋に総量が記載されているので、
薬価×総量を五捨五超入するだけ

薬価を計算するときは薬価×総量を五捨五超入するだけです。

処方例
ボルタレンゲル 50g
肘に塗布

外用薬は、日数や回数は関係ない。全量記載ってのが処方箋のルールだから、

薬価1g:8.1円 × 50g = 405円

最後に、五捨五超入して410円(41点)です。


頓服薬の薬剤料

頓服薬の処方箋には1回量と処方回数と服用タイミングが記載されているはず。

薬価を計算するときは薬価×総量を五捨五超入するだけです。

処方例
ロキソニン錠 2錠
疼痛時 10回分

こちらの処方の意味は、疼痛時(痛い時)に1回ロキソニン錠を2錠服用すること。

2錠×10回分で、20錠お渡しします。

ロキソニン錠の薬価:1錠18.6円であることから、

2錠 × 10回 × 18.6円 = 372円

これを五捨五超入して370円(37点)です。

くれぐれも薬価×1回量を五捨五超入してから回数をかけないように注意してください。

外用剤と頓服薬については後日更新します。

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