2017年2月6日

一包化を効率よく作成するために意識するべきこと(薬剤師監修)

今回は知り合いの薬剤師(元上司)から記事の作成依頼が入りました。どうやら、自身の一包化するときのテクニックを世に広げたいという話らいしいです。

記事広告は本来は有料としたいところなのですが、ネタを提供いただいたことですし、そもそも内容が広告ではないので善意で引き受けることにしました。

薬剤師のお仕事紹介に一肌脱ぎましょう。

一包化を効率よく作成するためには


一番重要なのは持ち方だそうです。ちなみに説明は右利きを前提にしていきます。

たとえば、40錠(4シート)を分包するとします。

この場合は、まず左手にプチプチする前の3枚シートを抱えて、持ちながら1枚ずつプチプチしていきます。

くれぐれもプチプチしない分を調剤台において一包化しないことです。

1回ずつ拾うという行為は、1回毎は短時間であったとしても、連続する作業なのでチリも積もればテマになります。

あわせて輪ゴムの取扱も注意です。40錠が輪ゴムで束ねてあったとします。それを取り外した輪ゴムも調剤台に置いてはダメです。下におかずに右手につけて、その状態でプチプチします。

これは画像の方がいいですね。こんな感じです。
輪ゴムも下に置かない理由は錠剤と同じで置いたら拾うのがめんどうだからです。右手に付けておけばプチプチ終わったあとのカラのPTPを束ねるときもスムーズにできます。

邪魔そうだけど慣れてしまえば気にならないそうです。確かにかなり効率的だと思うし、意識していない人はポイポイと台においていますよね。うちの薬剤師の方々は全員が台にならべて1つずつ拾い上げてプチプチしていました。

薬剤師の仕事の大原則に「調剤台にものを置かない」というルールがあるそうです。シロップや粉薬を作るときも、ボトルを開けたあとのキャップは手に持ったまま計量して、計量が済んだらそのまま閉めるので一度も調剤台には置きません。

これは学校でも習う全国の薬局共通のルールだそうですね。

ただ、学校で習うのは粉薬やシロップの作り方までであって、一包化の作り方は授業で習わないので、この原則が疎かになってしまうそうです。

キャップを置きっぱなしにすると戻し間違いや取り違いの原因になるからNGだから徹底すべきだろうけど、PTPを置かないというのは取り違いを目的としているわけではなくて、効率化を目的にしているから学校での教え方も異なってくるんだとおもう。

どうやら、これが言いたかっただけで、あとは惰性で解説していきます。インタビューしたんだけど内容がグダグタすぎてもうどうしようもない。

錠剤をプチプチとマスにいれる順番


ウネウネしながら入れていくそうです。下から上にプチプチしていき、上まで行ったら下に戻る人がいますが、戻るよりも横にスライドして下に進んでいったほうがムダがないですよね。

聞いた感じ誤差みたいなもんだと思うんだけど、なんかこだわりがあるようです。

朝昼夕と作るときは、朝昼夕で連続して入れた方が早いのですが、日数が多いと混乱するから朝・昼・夕で一個ずつ作ったほうがいいみたいです。

なんの話?

1回ずつシャッターを開くのはシロウトだそうです。ん?シャッターってなんだ?てか、一包化するのは全員薬剤師なんだからシロウトってことはないでしょう(笑)

錠剤の数が多いと、プチプチした分を一度下に落とすために、扉を開閉するんだけどそれをシャッターをあけるというそうです。

このシャッターを開け閉めするのもムダな時間だから、するなって言いたいみたいですね。曰く5個まではするなだって。

プチプチするコツはありますか?


たぶん皆が一番気になるとこだと思うから聞いといたけど、コツはないらしいです。

「最初はおそかったけど、気づいたら早くなってたから、ようは慣れだ」とかいうどうでもいいようなアドバイスをいただきました。

ただ、爪でやるのは良くないみたいですよ。なんか指の腹でやるといいとかなんとか。実際にやったことないからよくわからん。

ちなみに指が痛くなってしまったらトリダスをつかうといいそうです。
どなたかプチプチすることあれば教えてください。

この部分に追記させていただきたいと思う。

一包化調剤の監査のコツは?


監査は専門外らしいです。見るだけだからコツもなにもないとか身も蓋もないどうしようもないアドバイス。

一応、手順だけは聞いておきました。

最初の1包は全種類がちゃんと入っているかどうかを刻印で確認して、2包目以降は数があってるかどうか確認だそうです。

本来は、全部を1個ずつ刻印まで確認するべきらしいんだけど、実質そんなん不可能だから最低限でやってるとこが多いとかなんとか。

一包化調剤でなんか手伝うことある?


調剤薬局事務が手伝うと無資格調剤になるから、一包化はしないけど手伝えることはなにかある?

錠剤をトリダスくらいならまぁ、いいのではないでしょうか。よくお願いされるのがハルシオン・ミヤBM・バファリンです。
こんな感じの薬です。共通することはPTPシートではないということです。これは押し出してもでてこないのでプチプチできないんです。両サイドをカットしてトレーにだしてからでないと一包化できません。

超めんどくさいとされている薬なので、これを分解するのはよく手伝いますね。

できる調剤薬局事務はミヤBM・ハルシオン・バファリンがきたらヒートを切り刻みます(笑)

他にはなにかある?

一包化って失敗すると悲惨ですよね。

ただでさえ、患者の待ち時間が長いのに失敗したらまたさらに待たせることになります。待たせてるもんだから急いでやるんだけど、焦るもんだからまた失敗して逆に遅くります。

では、

一包化を失敗してテンパっている薬剤師に事務が手を差し伸べるとしたら何がありますか?

私はいつもこのようにしています。
一包化調剤ミス
一包ずつにバラバラにしてから、さらに上部を斜めにカットして置いていってあげます。すると、分包機の升にスムーズにいれられるようになりますよね。
失敗して全部作りなおすときは、再度分包機にセットし直すことになるので一包ずつ切ってあげるとスゴく喜ばれます。

さらに、斜めにカットすることが大切で、斜めにすることで尖った方を升に向けることで錠剤をばら撒かずにスムーズに流しこむことができます。

テンパってる薬剤師が「切って」「詰めて」を交互に繰り返すとまたミスするかもしれないので、切るのだけでも手伝ってあげれば「詰める」ことにだけ集中できますね。

分包紙をバラして切るだけなので、薬剤師法の第19条「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。」とこれに抵触することにはならなそうですよね。

なにも言わずに、これをすれば調剤薬局事務の株があがること間違いなし。

ただ、事務員の仕事じゃないから別にやらなくていいけどね。

一包化の印字


うちの一包化は印字のルールが曖昧で患者ごとに印字パターンが違います。

統一すればいいんだけど、薬剤師が入れ替わるたびにルールが代わるからグチャグチャなんです。あとちょいちょいと患者の希望がはいるからね。

以前は、いちいち服用日を印字するかどうか聞いて希望があれば服用日を印字していましたが、現在は率先してきくことはありません。ただ、コンプライアンス不良であとから服用日を印字するようになった人はたくさんいます。

患者ごとにパターンが違うから、印字の間違いがけっこうあります。

オーダーメイドの印字は患者にとっては親切なのかもしれないが、結果としてミスが増えたら患者にはマイナスですよね。

おもうんですが、患者名とかの印字って必要ですかね?施設であればもちろん必要だけど、家族に一包化をしている人がいないのであれば混ざることもない。基本的に「朝」「昼」「晩」だけの印字でいいんじゃないかな?

個人名がはいってたらゴミで捨てるのもいやだろうし。

一包化の機械を紹介した過去記事


新しい一包化の機械はとても便利そうです。新しく薬局を開局するのであれば、全自動でしょ。思っていたより高くない。一昔前は、全自動の分包機はアホみたいに高かったけど、いまは分包機のオプションでバラ錠のカセットをつけることができます。

>>最新の分包機を展示会でみてきたから紹介するよ

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