2016年11月9日

最新の分包機を展示会でみてきたから紹介するよ

薬局の分包機を新しくしたいということで、薬局のスタッフ一同で医療機器の展示会(アルフレッサ主催)へいってきました。

分包機の超絶進化をみてきたので、理解できた範疇で機能を紹介していきたいと思う。写真いっぱいとろうと思ったんだけど途中でバッテリーなくなってしまったのでちょっとしか取れませんでした。無念(;´Д`)

いろいろ機器の紹介するけど、別にお金もらってるわけではないので自由に書きます。医療機器メーカーさんよかったら広告依頼募集しています。当ブログはおもに薬局関係者に月間50万回読まれています。

まず本気で購入を検討している商品としてユヤマさんの新商品を紹介しますね。

ユヤマの最新分包機


最近発売されたばかりの新機種で、バラ錠を無造作に突っ込めるフリーカセットが追加されています。

これからの一包化調剤は"マス要らず"です。

通常一包化するときって、マスに1個ずつ薬をプチプチして薬を分配するでしょ?
このマスがほぼ必要なくなります。よってマスへの入れ間違いによる作り間違いなんかが激的に減ります。

もちろん手間も減ります。

それを実現したのがユニバーサルカセットです。
ユヤマ分包機
ユニバーサルカセットは5個あったかな?トレーにプチプチして取り出しておいた薬を無造作にジャラジャラとカセットへ入れていくとあとは自動で分配してくれます。

従来の自動の分包機ってカセット毎に使用する薬品を固定して使用するので事前登録していないものはマスにプチプチするのですが、こちらは事前登録不要フリーカセットなので使用頻度の低い薬品でもトレーにプチプチしてジャラジャラいれれば一包化できるというのが特徴です。

使い方の動画

ほぼマス要らなくなるのですが、マスが付属されているのはフリーカセットは半錠には対応していないので、もっぱら半錠用です。

お値段はちょっとボカして300万~400万の間です。従来の分包機が170万くらい(小さいやつ)なのを考えると、全自動でこれならまぁまぁまぁ妥当って感じですかね。ちなみに、粉も同時にできますが円盤ではなくVマスです。

錠剤を分包することに特化した商品といえます。

ちなみに、フリーカセットだけがついてくるわけではないですよ。全自動分包機だから事前登録するカセットももれなく沢山ついてきますよ。あの超便利カセットだけってわけには行きませんね。
レセコンと連動(SHIPS連動)させればデータ入力もほとんど必要なくなるので全自動に近い形で一包化することができます。一包化調剤が毎日数件あるような薬局は激的に業務が楽になります。こちらの導入を機に薬剤師を1人減らせれば300万くらいすぐにペイできます。

朝昼晩の色分けもペンユニットが用意されているので自動でできるそうです。3色ペンのインク補充式です。ただし、ペンユニットは別売りで追加購入が必要なのが残念(;´Д`)

タカゾノの分包機


分包機を検討しにいったのでユヤマだけじゃなくって他もいろいろみないとね。
タカゾノ分包機
従来品よりも横幅がスリムになって業界最小だそうです。デザインもだいぶかわったかな?カクカクしたデザインになってかっこいいです。

タカゾノの機種にはフリーカセットがないので一歩で遅れてしまったという印象です。

最新版の進化したポイントは、マスのユニットがずらしたり着脱したりできることです。手前にずらすことで奥のスペースを作業場として使うことができます。こちらにカゴや処方箋が置けるわけです。

また、奥のスペースの蓋は開閉式になっており処方箋を立てかけることもできます。

マスのユニットは取り外すこともできるので別の場所でプチプチと作業することができる。粉を作成して分包機をつかっているときも並行して一包化作業がすすめられます。また別売りでマスユニットをもう1個購入すれば複数名で同時進行で一包化を作ることもできます。

とにかく、スペースの有効活用を意識した仕様になってきます。

そうそう、上部の錠剤入れるカセットたくさんあるけど、あれは全自動の錠剤供給機ね。錠剤をバラでジャラジャラいれとくと自動で一包化してくれるものですが、こちらのユニットは着脱可能で一包化が多い施設などは購入します。

最近は、セットでスリムになってるので新しいの買うなら、ぜひとも自動錠剤供給機もセットで欲しいところです。

分包機だけなら200万くらいで、自動錠剤供給ユニットもセットにすると300万ちょっとくらいです。で、レセコンとSHIPS連動するとプラス20万円くらいですかね。

将来枚数が見込める薬局ならぜひレセコンと連動プラス錠剤全自動でしょ。時代は。

タカゾノとユヤマの比較


分包機と言えばユヤマさんとタカゾノさんがツートップです。価格もほとんど同じです。

今回の、薬局スタッフの印象は、自動錠剤供給ユニットも一緒に購入するならユヤマで、分包機だけならタカゾノって感じでした。

やっぱり、全自動の場合はあのフリーカセットの存在がでかい、分包機だけならマスユニットを着脱可能にしてスペースを有効活用したタカゾノに軍配があがったようです。

ちなみに、自動錠剤供給装置はあとからでも追加で購入できる。まぁ、別に買ったら高いですけどね。ユヤマのフリーカセットのタイプは円盤分包機にはまだ対応していないので注意。

PTPシートを直接セットする全自動分包機


目新しい商品として、PTPシートを直接装填することで、バラ錠が必要ない全自動分包機というのがあります。

プチプチを機械がやってくれるから指が痛くならないというメリットとバラ錠を在庫しなくていいというメリットがあります。キャノンライフケアソリューション㈱からでている商品です。

分包機(AX45f)+PTPシート直接装填錠剤供給ユニット(Drop8)のセットですね。
分包機
上部ユニットにPTPシートを直接差し込みます。2列のPTPヒートであれば束ねて差し込むことができるそうです。PTPが差し込めなかったり、うまくPTPからプチプチできないものは下部のマスに直接プチプチしていきます。

両方で、使い分けながら使用していく感じですね。

PTPシートをセットするときは幅を手動で選択するという手間があります。また、ユニット毎に「朝・昼・夕」の落とす場所と落とす錠剤数を手動でセットしないといけない。「朝:1 昼:2 夕:1」とこんな感じですね。

何種類もあると落とす場所を指定するだけでも大変です。

カプセルや錠剤の種類によっては得手不得手があるようで、エラーが多い品目というのがどうしてもでてしまうみたいです。

たとえば、「錠剤の周囲の空間が広いもの」や「錠剤の割線が深いもの」など苦手な分野があるようです。 エラーが起きるとタイムロスになってしまうので、そういったものは事前に弾いて手巻きします。

使い始めは、この選別がわからないので、ホントに効果を発揮するのは使用に慣れ始めた1ヶ月後とからしいです。

また、ローラーで潰しながらだすのかな?1錠ずつ取り出していくので遅いです。取り出しと同時に分包が始まるからそこで時間を短縮できるという話でしたが、手巻きと併用するなら手巻きが終わってからじゃないと分包スタートできないから遅いんじゃないかと心配になる。

ちなみにセットできるのは切れ込みをいれていないPTPシートだけになるけど、端数がでたときはちゃんと端数ぶんはプチプチされずに戻ってきます。

10錠シートで9錠つかったら1錠はシートの中にのこってちゃんとお釣りとしてでてきます。ただ、次の一包化ではセットできないからPTPとして他の患者さんに使用しなければならない。

この機種の有用性は、実際に使ってみないとわかんない。どの程度の頻度でエラーがでるのかが鬼門ですね。

おまけ

水剤の分包機


シロップの分包は微妙だよっていう記事を以前に書きました。その続き。

>>小児シロップを1回ずつ分包するのは正直微妙

この機械がどこで売っているのかどうかを、タカゾノさんと、ユヤマさんに確認してきました。

ユヤマ:存在を知らない
タカゾノ:うちが開発に関わったがもう販売していない

こんな感じでした。最新機種だとおもったら、過去の遺物だったようです。超レア物で神奈川県内で使用している店舗は2店舗しかないそうです。店舗側が強く希望して導入した商品とのことでした。

現在、シロップは分包機ではなく分注機というのが主流です。シロップに専用キャップを取り付けて機械で吸い上げて、投薬瓶に注入していきます。

完成形はボトルになります。

手動で作成したシロップ剤と同じ形で完成します。ユヤマ・タカゾノ両者で発売されています。

けっこう大きいんですよね。よほどシロップが多くない限りは導入できない代物です。