2016年9月20日

基礎的医薬品の変更調剤が可能な薬剤一覧表

後発品への変更調剤についての疑義解釈があらたに出たので紹介したいと思います。

内容は、平成28年度の薬価改定まではジェネリック医薬品に区分されていた薬が、改定後には基礎的医薬品というカテゴリーになってしまい先発品でも後発品でもない医薬品として宙ぶらりんになっていました。

後発品として変更調剤していいものなのかどうかわからなくなっていたのでそれをハッキリさせたものです。

例としてはセファクロルカプセル「サワイ」やワイドシリン細粒やセファレキシンカプセル「トーワ」なんてのが代表的です。

で、このセファクロルカプセル「サワイ」やワイドシリン細粒の変更を可否を明確化したのが今回の疑義解釈資料です。

平成28年度疑義解釈資料(その7)
【後発医薬品への変更調剤】
(問1)処方せんにおいて変更不可とされていない処方薬については、後発医薬品への変更調剤は認められているが、基礎的医薬品への変更調剤は行うことができるか。

(答)基礎的医薬品であって、平成28年3月31日まで変更調剤が認められていたもの(「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」等)については、従来と同様に変更調剤を行うことができる。なお、その際にも「処方せんに記載された医薬品の後発医薬品への変更について」(平成24年3月5日付け保医発0305第12号)に引き続き留意すること。

平成28年3月31日以前から変更が可能だったものに関しては薬局の判断で変更してもいいですよということを言っていますが、残念なことにすべての基礎的医薬品で変更が可能になったというわけではないんです。

すべての基礎的医薬品が変更になったら、薬局とクリニックの業務負荷が減ることだか。たとえば、亜鉛華軟膏「シオエ」が亜鉛華軟膏「ホエイ」に変更できないのは基礎的医薬品であってジェネリックではないからです。

この場合は薬局で変更した場合は、クリニックへの疑義照会が必要なのでクリニックへ迷惑がかかってしまいます。よほどこだわりの強い医師でない限りはほぼOKです。むしろ、くだらないことで電話するな的なパターンも考えられます。

今回の疑義解釈の対象になる薬品をピックアップしてみました。リストが厚生労働省から公開されていればよかったのですがないみたいだったので、2016/3/31までの全医薬品のリストといま最新のリストとを対比してカテゴリーが基礎的医薬品に変わってしまったものをピックアップしました。

リストは先発も入れてしまっています。分類の「2」は先発、分類の「3」は後発品です。

商品名 2016/3/31以前の分類
L-キサール顆粒500
L-ケフレックス小児用顆粒
L-ケフレックス顆粒
MSコンチン錠10mg
MSコンチン錠30mg
MSコンチン錠60mg
MSツワイスロンカプセル10mg
MSツワイスロンカプセル30mg
MSツワイスロンカプセル60mg
アスゾール錠250mg
アモリン細粒10%
エコリシン眼軟膏
オフロキサシン100mg錠
ケフラールカプセル250mg
ケフラール細粒小児用100mg
ケフレックスカプセル250mg
ケフレックスシロップ用細粒100
ケフレックスシロップ用細粒200
サワシリン細粒10%
セファクロル100mg細粒
セファクロルカプセル250mg「JG」
セファクロルカプセル250mg「SN」
セファクロルカプセル250mg「TCK」
セファクロルカプセル250mg「サワイ」
セファクロルカプセル250mg「トーワ」
セファクロルカプセル250mg「日医工」
セファクロル細粒小児用10%「JG」
セファクロル細粒小児用10%「サワイ」
セファレキシンカプセル250mg「トーワ」
セフィーナ細粒100
セフィーナ細粒50
セフスパンカプセル100mg
セフスパンカプセル50mg
セフスパン細粒50mg
センセファリンカプセル125
センセファリンカプセル250
センセファリンシロップ用細粒10%
センセファリンシロップ用細粒20%
タリビッド錠100mg
チニダゾール錠200mg「F」
チニダゾール錠500mg「F」
トキクロルカプセル250mg
ネオベノール点眼液0.4%
ノルフロキサシン100mg錠
ノルフロキサシン200mg錠
バクシダール錠100mg
バクシダール錠200mg
バクタ配合顆粒
バクトラミン配合顆粒
パセトシン細粒10%
ハリゾンシロップ100mg/mL
ハリゾン錠100mg
ハルトマンD液「小林」
ファンギゾンシロップ100mg/mL
ベノキシール点眼液0.4%
ホスホマイシンカルシウムカプセル250mg「日医工」
ホスホマイシンカルシウムカプセル500mg「日医工」
ホスホミンドライシロップ400
ホスマイカプセル250mg
ホスマイカプセル500mg
ホスミシンドライシロップ200
ホスミシンドライシロップ400
ホスミシン錠250
ホスミシン錠500
ミノサイクリン塩酸塩顆粒2%「サワイ」
ミノマイシン顆粒2%
ラリキシンドライシロップ小児用10%
ラリキシンドライシロップ小児用20%
ラリキシン錠250mg
リュウアト1%眼軟膏
ワイドシリン細粒10%
ワイドシリン細粒20%
日点アトロピン点眼液1%
1:後発医薬品がない先発医薬品(後発医薬品の上市前の先発医薬品等)
2:後発医薬品がある先発医薬品(後発医薬品と同額又は薬価が低いものについては「☆」印)
3:後発医薬品(先発医薬品と同額又は薬価が高いものについては、「★」印)

ちなみに、表のベースになるリストはこちらです。

薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(平成28年8月31日適用)|厚生労働省

薬品リスト16500品目のうち基礎的医薬品だけでも3700品目ほどあるので途方もない数です。これが全部変更できたらいいのですが、対象になったのはたったの75品目だけでしたね。

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