2016年3月8日

4月からの薬価改定に備えて値上げ(値下げ)幅が大きい物リスト【DL可能】

薬価改定がある度に行わないといけないのが在庫量の調整です。

在庫金額が数千万円だと数%の増減が金額にしたらかなりの額になります。

この在庫量の調整は医薬品原価の節約のために行いますが、することは大きく2パターンあります。それは値上がり品目と値下がり品目への対応です。

4月から値上がりするものは3月中に発注しておきます。4月から大幅に値下がりするものはギリギリまでとらないで在庫を絞ります。

この一番重要な薬価の判断基準は厚生労働省で発表された薬価収載表をもとに作成します。

〈資料〉
薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(平成28年3月31日まで)
薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(平成28年4月1日適用)

新旧の薬価対比表は、単純に対比したものがないので自分で作らなくてはなりません。

どちらもエクセルデータなのでこれをうまい具合に編集すれば出来上がりです。

編集後のデータ
★DL数こちらで把握できないのでよかったら「いいね」か「シェア」つけて欲しいです。

こちらのデータは内服薬しかありません。 外用薬や注射薬をふくめたリストはこちらで公開しています。(有料)

編集後のデータをアップロードできればいいのですが、私のブログ機能に画像以外のデータをアップロードする機能がないので皆さん作ってみては如何でしょうか?

使用する関数は至ってシンプルです。VLOOKUP関数さえ使えればまとめることができる。

4月からの薬価リストに1列追加してVLOOKUPで旧薬価リストから対応する薬価部分を併記して完成です。共通する薬価基準収載医薬品コードを主キーとするとうまくいきます。

各医薬品卸さんが、納品データにもとずいて影響の大きい物をリストにしてもってきてもらえる場合もあるので、そっちの方が見やすいかもしれませんね。

うちでは全医薬品リストをレセコンから出力してさっきのリストを当薬局の在庫している品目だけになるように編集します。そして、影響が大きい物だけを見て直していきます。採用品目だけに絞ればそんなにたいした作業ではないですね。

やはり薬価基準収載医薬品コードが共通コードになるのでこれを主キーにして編集するといいだろう。

薬価が高くなる薬


通例、薬価は改定毎に下がっていく傾向にあるので値上がりする品目はあまりありません。

品目少ないので全部チェックしておくといいと思います。参考までに私が作成したエクセルの画像データです。

めぼしい品目はあまりないようですが、うちではセファクロルカプセルを大量に使うので、これだけ要チェックです。セファクロルカプセルの上がり幅は新薬価の237%になります。約2.4倍ですね。

商品名 新薬価 旧薬価 新薬価/旧薬価
セファクロルカプセル250mg「サワイ」 53.7 22.6 237.6%

ということで、セファクロルカプセルをいっぱい購入します。

100カプセルを薬価で購入したとして2260円が5370円になります。差額3110円です。

一箱につき3110円違うと、うちは月に10箱でてるみたいだから3ヶ月で30箱を注文することになったので93300円の節約になります。

1品目で10万弱だからけっこう大きいですよね。

あとはプレマリン錠も150%だから1箱入れました。今回は値上げに関する対応はこの2品目くらいです。

薬価が下がる品目



値下げ品目はたくさんあるので見るの大変です。

例年通りだと3月の最終週は4月の新薬価ベースで納品してもらうことになります。つまり、患者には3月の薬価で薬を処方するけど、医薬品卸からは4月の値下がり薬価で購入するという、スーパーお得タイムが発生するのです。

これは4月1日からスタートすると極限まで在庫を絞っていた薬局が一斉に医薬品卸へ発注するので、4月1日に納品が爆発します。

この納品を分散させるために3月末から新薬価での納入を前倒しにするのです。

これだと医薬品卸が損してしまうように思えるけど、卸さんもきっとメーカーさんから事前に新薬価ベースで購入するから、損するのは前倒しで新薬価ベースで販売するメーカーさんですね。

今回大きくね下がるのは、去年発売したばかりの大型GEがまたさらに値段を下げています。

カンデサルタン、ナフトピジル、ロサルタンK、パロキセチン、オロパタジン、フェキソフェナジン、クロピドグレルとか。

もうあげればキリがないです。

そのなかでも注目したいのが、ハーボニーとソバルディーです。

商品名 新薬価 旧薬価 新薬価/旧薬価
ハーボニー配合錠 54796.9 80171.3 68.3%
ソバルディ錠400mg 42239.6 61799.3 68.3%
セファクロルカプセル250mg「サワイ」 53.7 22.6 237.6%

どちらも、31.7%OFFです。

セファクロルと一緒の表にしたから桁が違いすぎて意味不明ですよね。

これを一回の発注単位1瓶で考えてみます。

ハーボニーが1瓶(28錠):224.5万円→153.4万円
ソバルディが1瓶(28錠):173.0万円→118.3万円

どうですか?4月以降はハーボニー1瓶で71万円引きで、ソバルディが1瓶55万円引きです。値引き額だけ見たらめちゃくちゃお買い得になったようにみえるけど元が高すぎる。

もしですよ。

3月の下旬にこのソバルディやハーボニーが処方されたら、薬局はちょっとしたボーナスみたいになる。だって、3月末は4月の新薬価ベースで納品されるから患者さんにはソバルディ錠を224.5万円でわたして、卸からは153.4万円の薬価ベースで購入できる。

だからさっき言及した引き下がった部分が薬局の利益に上乗せされるのです。

1回で+71万円の収益だからこりゃまたすごいですよね。

ちなみに、4月からソバルディやハーボニーの患者支払額が減るかというとそうでもない、もともと肝炎の公費で会計上限があるので患者の支払額はかわらない。

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