2015年10月13日

薬局の会計って店ごとに違いがあるの?

処方箋の値段ってどこでもらっても同じように思えるけど、実は店ごとにお会計が違うんです。

ちなみに、薬の値段だけをみればどこも同じです。

薬の値段は薬価といって公定価格が使用されておりどこの薬局へ行っても同じ価格が使用される。この価格はインターネットで簡単に調べることができる。

外部サイト:かんじゃさんの薬箱  「ジェネリック医薬品」Q&A  日本ジェネリック医薬品学会

で、薬の値段だけであればどこに行っても同じなんだけど、調剤薬局で請求するお金は薬代以外にも手数料的なものが上乗せして請求するのでそこでちょっとずつ金額がかわってきます。

といっても、

この上乗せする手数料も薬局が自由に設定しているわけではありません。

保険調剤は患者に請求する金額は一部(3割以下)だけなので、それ以外は国の医療費が当てられています。

なので、

薬局の営業は大部分は一部で国の医療費に依存しているから価格も国の方針に従わなければなりません。

会計の違いとして注目する部分は2箇所です。

①調剤基本料はいくらなのか?


調剤基本料は処方箋の受付1回ごとに請求される受付料のことです。

調剤基本料は最安で19点で高くて41点です。

点数の基準
・通常:41点(妥結率50%以下の場合31点)
・薬局が一つの医療機関に依存している場合:25点(妥結率50%以下の場合19点)

一つの医療機関に依存している場合とは正確に言うと「月平均4000回超かつ集中率70%超の保険薬局、もしくは、月平均2500回超かつ集中率90%超の保険薬局」のことです。

つまり、大きく41点と25点にわかれるのだが、更に薬局の妥結率が低い場合はさらに低くなる。ただ、妥結率50%以下は通常ありえないので19点で算定しているところはほとんどありません。てか、ないんじゃないかな。

妥結率に関する詳しい内容は別記事参照
関連記事:妥結率が低い薬局や病院は大赤字!!

処方箋を一箇所の医療機関(病院)から大量に受けている薬局は基本料が少なくなります。

というのも、ほとんど同じ病院からしか処方箋が来ない場合は取り扱う医薬品数を少なくすることができるし、同じ処方内容であれば業務を効率化することもたやすい。ということで基本料が低い点数になってる。

といてっも、これだけの枚数(月4000枚以上)が一箇所の病院から来るということを想定すると大学病院などの総合病院前の門前薬局が該当するだろう。

大学病院前って処方内容が重たくて使用する医薬品数も膨大です。だから業務効率化や医薬品数を絞るということは逆に難しく高額な医薬品を取り扱う機会も多く医薬品ロスも増える。ということで、少ない調剤基本料でやると割に合わない感はハンパない。

基本料はほとんどのとこが41点だから25点とかの安い薬局を探すのは大変です。もし、基本料が安い調剤薬局を探すのであれば大学病院前の薬局をあたってみるといいでしょう。

また、

これを掲示する義務があるわけではないので外目ではわかりません。受付に聞いてみましょう。

②基準調剤加算もしくは後発医薬品調剤体制加算の届け出をしているか?


薬局が一定の要件を満たせばの調剤基本料に上乗せし施設基準という加算を基本料に上乗せしてを請求できる。

一定の要件とは、備蓄医薬品数であったり24時間相談受付であったり後発医薬品の推進状況であったりといろいろある。

・基準調剤加算1 12点
・基準調剤加算2 36点
・後発医薬品調剤体制加算1 後発医薬品の調剤数量が55%以上の場合18点
・後発医薬品調剤体制加算2 後発医薬品の調剤数量が65%以上の場合22点

これらの施設基準は厚生局に届出をだすことにより算定することができる。

基本料に上乗せで算定できるので全ての処方箋に対して一律で算定できる。

つまり、

最大で基本料に基準調剤加算2(36点)と後発医薬品調剤体制加算2(22点)で合計58点上乗せになる。

3割負担だと170円~180円違う計算になります。

毎回170円~180円違うとなるとけっこうな額になりますね。もし、施設基準を算定していない薬局を探すなら、あまり人が入っていない小規模な薬局をあたってみてください。

施設基準を取得するためには備蓄医薬品数が一定数必要なので小さいところは基準に満たないはずです。ジェネリックの推進状況に関しては薬局の規模にかかわらず経営努力次第なのでなんとも言えません。

また24時間開局しているような薬局は基準調剤加算2を算定している場合が多いですね。てか、基準調剤加算2とらないと24時間営業の運営コストはまかなえないです。

この基準調剤加算もしくは後発医薬品調剤体制加算を請求する薬局は請求する旨を薬局の見やすい部分に掲示しなければならないと定められているので薬局内のどこかに書いてあるはずです。

また、明細書にはこれらの点数を算定した旨の記載があるので、もし安いところがいいのであれば次回はちがう薬局に変えるという手はあります。

その場で、この点数をとらないでくれと言ったとしても薬局としてはちゃんと届出をだして基準をみたして算定しているので外すことはできません。時間外に受診して時間外加算をとるなというようなものですからね。

ゴネるようなら処方箋キャンセルで他にいってもらうしかないです。

まとめ

最安値は薬局にはいって受付に尋ねないとわからない。

基本料が19点のとこが最安値だけど、これはそうそう見つからないです。また基本料25点のとこもあまりないです。現実的なところで、基準薬局や後発加算を算定していいない基本料のみ(41点)のところが探しやすい安い薬局だと思います。

ちなみに最高値は99点です。

これは高いですね。

同じ薬局にかかった方が値段は安くなるのか?


病院の場合だと初診料と再診料で値段が違うから、最初は高いけど次は安くなったりする。同じ症状の場合は同じ病院へかかった方が安くなる。

これは当然ですよね。最初は病気の状態を知るために検査や問診たくさんしなくてはいけないし、飲んでる薬や病歴なんかのチェックも必要になる。

だから、初回が高いというのは当然です。

これは薬局も同じですよね。

最初に新患アンケート記入すると思うんだけど、これを記入してもらったらこの内容をパソコンに取り込むという作業が発生する。

飲み合わせのチェックや副作用歴のチェックをして、そのデータをパソコンに入力しないといけない。

また保険情報や住所や氏名も薬局で手動で登録するから新患が多いととても大変です。

これがいつも来ている人だと生年月日で検索して、同じ内容の薬ならそのまま完了連打してれば入力が終了する。そして、薬の詳しい説明も省略できるので何かと薬局からすれば手間が省ける。

しかし、ですよ。こと会計に関しては初診・再診にかかわらず一律で同じ会計になる。

つまり、患者サイドからすれば毎回違う薬局にかかっても料金はかわらないのだ。

だから、気に入らない薬局があれば次回はちがう薬局に行けばいいだけです。保険薬局は全国どこの処方箋でも応需できます。

また応需(応需義務)しなければならないとされています。

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