2015年8月15日

ロキソニンにトラネキサム酸を配合すると胃粘膜障害が起こりにくくなるの?

コルゲンの新商品に「ロキソプロフェン+トラネキサム酸」の商品が発売しましたね。

ちょっと気になることがあって。

タイトルに書いたとおりなんだけど新商品のプローモーション資料に「ロキソプロフェンNa水和物にトラネキサム酸を配合することにより、胃粘膜障害が起こりにくいことが確認されました。」って書いてある。

ちなみに、この資料は医薬品卸さんからもらったものでメーカー公式ではない。

で、へー、トラネキサム酸にそんな効果があるのねってびっくりがあったから薬剤師さんに聞いてみることにした。

まずは簡単な商品説明から


コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα
以下 公式サイトより引用

成分・分量(1錠中)
ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg(無水物として60mg)
トラネキサム酸140.0mg

効能・効果
咽喉痛・頭痛・関節痛・筋肉痛・耳痛・神経痛・腰痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・外傷痛の鎮痛、発熱・悪寒時の解熱

ロキソニンと同じ成分の解熱鎮痛成分配合で、さらに、ペラックT錠なんかに含まれているトラネキサム酸も一緒に配合されてる。

ロキソニンと同じ成分ということもあって第一類医薬品に分類されてる。第一類医薬品だからわたしたち登録販売者には縁のない商品です。

このトラネキサム酸は抗炎症作用を期待してかぜなどの喉の痛みを沈める目的で配合されている。

パッケージも「のどの痛み」にというところを特に強調したデザインになってますね。

のどによく効くという認識の新商品だったんだけど、この商品のプロモーション資料に気になる記載があったので今回はそのことについて薬剤師に聞いてみることにした。

その気になる記載がこちらです。

なんと、ロキソプロフェン単体よりもトラネキサム酸を配合した商品の方が胃腸粘膜への負担が減るそうです。

トラネキサム酸を配合したらムコスタ的な胃薬を併用しているようなもんなの?

痛み止めが胃を荒らすと言うのは有名な話で、それよりも炎症を押さえる薬が追加になってるからてっきり胃にもよくないのかと思えばその逆らしいんです。

ということで、ロキソニンよりも効果が高くて胃にも優しい商品ということになる。

で、トラネキサム酸の製品であるトランサミンカプセルがうちの薬局でしこたま処方される薬だから薬剤師にトランサミンがロキソプロフェンの胃粘膜障害を抑制する効果があるのか聞いてみた。

そしたら、そんなの聞いたことないって言うし、調べてもらったけど胃を保護する作用があるって出てこないわけ。

コルゲンのホームページみてもトラネキサム酸が胃を保護するすとかは書いてない。

強いて言えば、こんな記載があります。
胃粘膜障害がおきにくく、胃に負担の少ない製剤です。ノンカフェインで、就寝前の服用にも適しています。
コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα|興和 -Kowa- 製品サイト
でも、胃への負担が少ないってのはロキソニンSの公式サイトにも書いてあるし、これがトラネキサム酸のおかげで胃粘膜障害が少ないといっているのかわからない。

胃への負担が少ないプロドラッグ製剤※です。
※プロドラッグ製剤とは、成分が体内で吸収されてから活性型に変化し、効果を発揮 する仕組みの製剤です。ロキソニンS(詳細)|第一三共ヘルスケア

トラネキサム酸の胃粘膜障害抑制作用が書いてあるのは医薬品卸からもらったこのプロモーション資料だけなわけ。

まぁ、間違いはないだろとは思うけど薬剤師からもちゃんとした回答がえられなかったから釈然としないだけ。

で、ちょっとだけ教えてもらったのがノイエルカプセルって医療用医薬品があるんだけど、このノイエルは胃潰瘍とか胃炎とかに使用されるお薬で、有効性分のセトラキサート塩酸塩は体内で分解されて「アミノ酸+トラネキサム酸」になって効果を発揮するらしい。つまり、トラネキサム酸に胃薬の効果があるんじゃないの?って推測。雑な推測だけど教えてもらったから参考までに。

おまけ

胃にやさしいロキソニンと言えば


ロキソニンSにもちょっとまえに新商品がでましたね。ロキソニンSプラスです。

これは何がプラスなんのかというと胃に優しい成分である制酸剤が配合されました。つまり、ロキソニンSに酸化マグネシウムが追加になったわけです。

ロキソニンSってブランド力がすごくて商品名の指名買いでバンバン売れる。でも、最近はこのロキソニンを買いにきた人をターゲットにしてロキソニンの横に「成分は同じで大容量で安い」的な商品を並べて販売している。PB商品なのかな?

関連記事:プライベートブランド(PB)とジェネリックの違い

そうすると、ロキソニン目的で買いにきた人が同じ成分で安いならこっちがいいじゃんって流れて言ってしまうわけだ。

たぶんなんだけどロキソプロフェンナトリウムって成分自体は激安なんだとおもう。というのも、ロキソニンのジェネリックであるロキソプロフェンナトリウム錠って安いものだと1錠の薬価が5.6円です。つまり、調剤薬局では100錠で560円の価格で患者に提供している。保険で3割になったら100錠で自己負担170円です。激安でしょ?

でも市販薬だと1錠でだいたい60円です。これは病院にかかる手間を考えたら安いとは思うけど、実は調剤薬局でわたしてるものの価格はそんな値段なんです。

それに歯止めをかけるために付加価値を付けたのがこちらのロキソニンSプラス。これと似たようにトラネキサム酸で付加価値を付けたのがコルゲンコーワ解熱鎮痛LXαです。

酸化マグネシウムってそもそも激安のくすりだけら、これ配合しただけで値段があまりにも高くなるようではバカバカしい。

でも、ここはとっても良心的。

だいたいロキソニンにプラス50円くらいでロキソニンSプラスが買えるみたい。まぁ、50円で胃に優しくなるならこれはこれでありだと思う。

おまけ2

ロキソプロフェンはいい薬だと思うけどイブプロフェンじゃダメなんですか?


ロキソニンはもうブランドイメージでバンバン売れるけど、ロキソニン使う人ってイブプロフェンじゃダメなの?

わたしは頭痛薬といえばイブプロフェンを使用しています。

イブプロフェンを好んで使用する理由はなんといっても安いから、安くて効くのであればメーカー品にこだわりはしない。

こちらはアダムA錠です。120錠で700円くらいです。ロキソニンと違って1回2錠だから60回ぶん。

実は、イブプロフェンとロキソプロフェンって名前似てるでしょ?成分としても親戚みたいなもんです。

非ステロイド性抗炎症薬
プロピオン酸系静注可能なロピオンや強力な鎮痛作用を持つロキソニン、イブプロフェンがこれに含まれる。強力な鎮痛作用に加えて白血球抑制作用も知られ、その影響から消化管への副作用もアスピリンよりは少ない。ニューキノロン薬と併用する痙攣が起こるという副作用の報告がある。(wikipediaより引用)

バファリンの有効成分はアスピリンですね。この記載を見る限りではバファリンの方が胃腸障害が起きやすい。

強さはネットで調べると書いてあるとこもあるけど信ぴょう性がうすいのでよくわからない。ただ、わたしの服用した感じだとあんまり変わらないように思える。

だから、イブプロフェンで満足できるなら、わざわざロキソニンを指名買いしなくてもいいのかなって話。

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