2015年6月8日

ザファテック錠やマリゼブ錠は医療費削減になると思うけど薬局は大幅減収

ザファッテック錠やマリゼブ錠は最近薬価収載されたばかりの比較的新しいタイプのお薬です。ザファテック錠の発売日は平成27年5月28日です。

品名 成分名 薬価基準収載医薬品コード 薬価 メーカー名
ザファテック錠100mg トレラグリプチンコハク酸塩 3969024F2024 1,045.10 武田薬品工業

こちらの薬は、世界に先駆けて日本で発売される週1回タイプのDPP-4阻害薬だそうです。

週1回タイプの代表的な薬といえばビスホスホネート製剤ですよね。このタイプの薬には、週に1回もしくは月に1回なんて製剤が発売されています。注射だと年に1回ですむ超長期感タイプのものも存在するようですが、注射したことをわすれて他の病院でビスホスホネート製剤が処方されて重複してしまうリスクがあります。

内服薬で有名なものとしては、ボノテオ錠、フォサマック錠、アクトネル錠、リカルボン錠、ベネット錠、ボナロン錠、ボンビバ錠なんかが代表的な例ですね。

これらの1ヶ月に1度の製剤が発売した時にも記事にしましたが、月1回製剤に処方が切り替わると、薬局は大幅に調剤料が減ってしまう。

>>関連記事:ボノテオ・リカルボン・フォサマック・アクトネルの内服調剤料

新発売されたザファテックやマリゼブも1週間に1度の服用で、効き目が1週間持続するタイプなので同様のことが言えます。

1週間に1度ということで調剤料の計算がすこし特徴的なので紹介したいと思う。

まず、調剤料の基準になるのは実際に処方された日数です。効き目が持続する日数ではなく、処方箋に記載されている日数で計算を行います。

だから、

処方例①
ザファテック100 1錠
朝食後 4日分(28日分)
毎週金曜日に服用

この場合は、実質1ヶ月分のお薬なのですが調剤料を算定するときには4日分と計算します。

つまり、4×5点で20点です。

毎日服用するタイプだとどうだろう?

処方例②
ジャヌビア50 1錠
朝食後 28日分

おなじDPP-4阻害薬を28日分ですね。

こちらは81点の調剤料になります。

つまり、

ジャヌビア → ザファテックに変更になってしまうと、調剤料が61点減ってしまうのです。これはジャヌビアからの変更だけではありません。既存のDPP-4阻害薬は毎日服用するタイプしたかないので、どれもザファテックに切り替えることになったら調剤料は少なくなってしまいます。

ジャヌビア以外に、テネリア、グラクティブ、トラゼンタ、スイニー、エクア、オングリザなどいろいろあります。

国からしたら医療費削減ですが薬局からしたら手痛い減収ですね。

ついでなので、薬価の方も見ていこう。

実は、ザファテックってジャヌビア(グラクティブ)の薬価を基準にして薬価が設定されていて、

トレラグリプチン
ザファテック50mg:559.2薬価
ザファテック100mg:1045.1薬価

シタグリプチン
ジャヌビア12.5mg:65.8薬価
ジャヌビア25mg:80.5薬価
ジャヌビア50mg:149.3薬価
ジャヌビア100mg:224.8薬価

計算してみるとジャヌビア(50)が149.3円で1週間分なので7倍するとちょうどザファテック100mg錠1錠の薬価(1045.1)と完全一致します。

つまり、

ジャヌビア50(グラクティブ50)を毎日飲んでいた人が、ザファテックに切替えたら薬剤料は全く変わらないけど、調剤料分だけ安くなります。

患者サイドから考えると、1週間に1度になって飲む手間は減るし、お薬代も安くなるメリットまであります。薬局サイドからすると在庫の種類が増えて調剤料は減収です。もしかすると説明する手間も増えるかもしれない。

うーん。

あくまでもジャヌビア50→ザファッテック100に切り替えた時ですよ。他の規格から切り替えた時はまたかわってきます。

また、ジャヌビアで参考にしたのは価格だけですよ。ザファテックは系統こそ同じであれ成分は別物です。変更して、効き目がよくなるのか悪くなるのかは知りません。

あくまでも価格の例として出しただけです。

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ザファテック錠やマリゼブ錠は飲み忘れたらどうするの?


ザファテックやマリゼブ錠は飲み忘れた時の対応というのがメーカーが公表しておりインターネットで調べると簡単に調べることができる。2つの使い方は基本的に同じです。
引用:武田薬品工業HP
こんな感じです。ちゃんと知りたい方は引用元のHPでご確認ください。

そもそも包装に飲み忘れしにくい工夫がされているようです。ボノテオのシートに似ていますね。

シートにもちゃんと飲み忘れた時の服用方法が記載されているので安心ですね。一番大事なことは飲み忘れた時に焦って2錠同時に飲まないことです。

ザファテック錠とマリゼブ錠の違い


オマリグリプチン(商品名マリゼブ)は、同年5月に発売されたトレラグリプチン(商品名ザファテック)に次ぐ、2番目の週1回投与の持続性選択的DPP-4阻害薬です。

オマリグリプチンは、肝臓での代謝をほとんど受けず、さらに腎臓での受動的な再吸収機構により体内循環を繰り返すことで、週1回投与が可能となっています。

先に発売されたのがザファテック錠で、後から発売されたのがマリゼブです。

マリゼブ(12.5):1錠543.3円
ザファテック(50):1錠559.3円

ほとんど同じですね。どっちもジャヌビア/グラクティブの薬価が基準にされています。値段以外の違いはよくわかりません。

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