2015年6月29日

テレビで漢方薬は西洋薬の1/5の値段って言ってたけど、ホント?


今回はテレビネタいきます。

テレビで、漢方薬は安いからどんどん漢方薬に切り替えたら医療費(薬剤料)の削減になるっていう意見をみました。

具体的には、漢方薬は西洋薬の1/5の価格っていうのを何度も強調してたけど、

私には、あんまり漢方薬が安いっていうイメージないんですよね。何をどう変えたら1/5になるんだろう?

確かに、5種類くらいの薬を漢方1種類に変えたら1/5くらいになるかもしれないけど、テレビできいたニュアンス的には漢方1種類と西洋薬1種類が1/5と言っているような感じがしました。

というのも、

漢方は1種類で複数症状を改善することができて漢方なら1種類でいいのに、西洋薬だったら5倍の値段でさらに5種類も必要になったら更に5倍になるという趣旨の発言があったことからです。

この話から読み取るに、漢方1種類に対して西洋薬1種類が5倍の値段だと言っていることがわかります。

これを前提に、1種類の西洋薬を1種類の漢方薬に変更したときの価格を計算していこうと思う。

計算の前提
西洋薬(1種類) → 漢方薬(1種類)
通常、成人の1日使用量

漢方は1日3回飲むものが多いから、1回量の価格を比較してもしょうがないので1日量で計算する。

漢方薬には漢方薬の得意分野があって、婦人科とか不定愁訴的なやつには漢方薬が有用なんだけど、この得意分野のところに関してはもともと漢方中心の治療がされているので、切り替えるという発想ではない。

では、代表的なとこで風邪から見ていこうと思う。
PL顆粒(3g) → ツムラ葛根湯(7.5g)
19.2円 → 67.5円

全然安くないですよ。むしろ高くなってるじゃん。

次は喉の痛みとか?
ロキソニン錠(3錠) → ツムラ小柴胡湯加桔梗石膏エキス(7.5g)
52.5円 → 304.5円

いやー、漢方高いわー。

花粉症とかどうだろう?
ザイザル(1錠) → ツムラ小青竜湯(9g)
105.8 → 126.9

これもダメですね。

膀胱炎とかいってみようかな。
フロモックス100(3錠) → ツムラ猪苓湯(7.5)
165 → 113.3

クラビット500(1錠) → ツムラ清心蓮子飲(7.5)
452.7 → 156

クラビット500は高い薬だから、これは漢方薬の方が安いですね。ただ、安いといっても1/5とまでは行きませんね。1/3くらいです。さらに、この場合、漢方薬で十分な効果が期待できるかどうかは不明。

あと切り替えるとしたら何があるかな?

よくわからないけど高血圧症とか見ていく?
アムロジン(5) → ???
53.3
ブロプレス(4) → ???
69.8

高血圧とか何の漢方に切り替えるのかわかんないけどツムラの漢方の相場を見る限り、漢方に切り替えた方が十中八九高くなりそうです。

ついでに生活習慣病の代表で高脂血症もみてみる。
リピトール5(1錠) → ???
56.5
クレストール2.5(1錠)  → ???
68.1

高脂血症とかも何の漢方に切り替えるのか知りませんがこれもツムラの相場からすると漢方の方が高くつきますね。ちなみにツムラ防風通聖散(7.5g)で1日68.3円です。

なんだか胃の調子が悪い
ガスモチン5(3錠) → ツムラ六君子湯(7.5g)
55.2 → 150円

どうですか?

安くなるものもあるけど、高くなるものも数多くある。とりあえずいえることは、平均しても薬剤料は1/5に抑制することはできなさそうですね。

さらに、漢方薬ってジェネリック医薬品が存在しないんです。上記で例に取り上げたもので半数はジェネリック医薬品が発売されており、西洋薬に関してはさらに安くなる可能性があります。

いちおう言っておきますが、西洋薬も別に故意に安いの選んだわけではないですよ。代表的なのを選んだつもりです。

おそらくなんだけど、これは薬価を単純に比較したのではないでしょう?

上記の葛根湯の例で見てみると、

ロキソニンは1錠17.2円で、ツムラ葛根湯1g9円だから、こういう比較の仕方をしたら漢方の方が安くなるものが多い。ものによっては1/5になるものもある。ただ、葛根湯は1包2.5gで包装されていることから1gで処方されることはほとんどない。錠剤は通常1回1錠処方されるように、ツムラの漢方薬は1回1包で処方れるものなのだ。だから、基本的に1日7.5gを服用するので、薬価だけ比べて安いというのは全くナンセンスな話ですよね。

拙い分析だから、ホントはどうなのかは分かりませんが、上記で紹介した例は事実ですの参考にしていただければと思うます。

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実際の漢方薬の使われ方


漢方は1種類でカラダの不快な症状を体質から改善してくれる。だけど、効き目はゆっくりってイメージが強いですよね。だから、西洋薬のおまけとしてプラスアルファででることがしばしばある。これだと、安くなるばかりか漢方分追加料金として医療費は高くなる。

たとえば、インフルエンザには麻黄湯が有効とされていますね。西洋薬ではタミフルなんてのが有名です。で、タミフルを麻黄湯のみに切り替えれば医療費は安くなる。でも実際の麻黄湯を使用するときはタミフル+麻黄湯が多い。(私の知る限り)

もしくは、タミフルやリレンザがなんらかの理由で使用できないときに麻黄湯を使用する。つまり、積極的に切り替えられることはほとんどない。

というのも、タミフルやリレンザといった抗インフルエンザ薬はいわば特効薬なので、辛いインフルエンザを速やかに楽にしてくれます。特効薬があるのにわざわざ漢方に切り替えないですよね。


これも雑誌に書いてありました。何処かの偉い先生が麻黄湯を使ったら医療費はこんなに安くなりますよって。

いやいやいや、切り替えないでくださいよ。私だったら間違いなくタミフルをお願いします。

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