2015年11月11日

薬局の待合室の加湿器の選び方


病院内に入るとモアっとした独特の空気感ありませんか?あれって院内をめちゃくちゃ加湿してるからなんです。

なぜそんなに加湿するかというと、

風邪やインフルエンザの原因であるウイルスは高温多湿で感染力が弱まるといわれているからです。

また、喉や鼻の粘膜が乾燥すると、粘膜が傷んだり、炎症を起こし、風邪の原因にもなります。

ただでさえ病院には風邪ひきさんが多くウイルスが蔓延しています。風邪とは関係なく受診した人に感染ってしまうと大変です。

だから、感染予防の意味で加湿しているんだけど、それが必要なのは病院だけじゃなく薬局も同じですよね。

そこで、

去年から、病院を見習って薬局でもめちゃくちゃ加湿することにしました。

それはもう窓が結露してびちゃびちゃになるくらい加湿しています。


今回は加湿器の紹介

厚生労働省が発表しているインフルエンザQ&Aから引用
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
加湿して50~60%にするといいらしい。店舗内は暖房ガンガンかけるからほっとくとどんどん空気が乾いていきます。

何もしてないと20%くらいまで下がります

暖房と併用するときには空気清浄機はけっこう強力なもの使わないと暖房に負けてしまします。

加湿器にはいろんな種類があるけど大きく分けると3種類に分類できるので順番にみていく。

分類
①スチーム式
②超音波式
③気化式


①スチーム式


昔からある加湿器で、水をグツグツ沸騰させて水蒸気を発生させることで加湿します。

加湿力が高いのが特徴なのですが熱を発生させるため消費電力が大きいのがデメリット。

でも、
熱い蒸気を発生させるので、暖房効果もあり、これで暖房代節約?すればデメリットを帳消しです。

もし機械の中で雑菌が繁殖したとしても湯気になる時に煮沸され滅菌されるので清潔で安心です


②超音波式


冷たい蒸気(ミスト)がでるのが超音波式の特徴。水に超音波を当てることで、微粒子にして空気中に噴出させます。
熱がでないので消費電力は低く、1日つけていても電気代はほんのわずかです。

デメリットは、熱を通さないので、ちゃんとメンテナンスしないと雑菌が増えます。

タンクや機械の内部に雑菌やカビが増えると、その水を細かくしたものを空気中にそのまま散布してしまいます。


③気化式


見た目は加湿してるのかどうかわからない地味なタイプ。

湿ったフィルターに風をあてて、湿った空気を送り出します。加湿効果は弱めだけど、安全性が高くてエコ。

空気中には送り出されるのは蒸発した水です。

超音波式みたいに汚れた水を拡散するリスクはありません。


まとめ


あと、これらを組み合わせたハイブリット式ってのもあるけど今回は省略。

特徴をみたところで、薬局内に置くならどのタイプがいいのでしょうか?

うちの薬局で採用したのは、
待合室:気化式
調剤室:スチーム式


選択理由

まず超音波式の除外です。

超音波式は調べてみればわかるけど「レジオネラ症」とか「危険」とかいうワードがセット出てくる。

いまの主流が超音波式であることから「危険」というのは言いすぎだと思うけど、すくなからず「レジオネラ症」のリスクがあることはわかる。

メンテナンスが行き届いてない場合は、雑菌やカビ菌を空気中に直接散布するおそれがある。

病院や薬局には、病気で免疫力が低下している人がくる可能性は高い。

そうすると、敏感に反応してしまうかもしれない。

かと言って毎日メンテナンスするのは面倒だから除外することにしました。

そこで、

検討したのがスチーム式

スチーム式は、熱い蒸気が出るか触るとやけどしてしまうおそれがある。

そんなものを患者の手の届く範囲においてやけどされたら困る。

万一子供にいたずらされてやけどされても面白く無い。

でも、患者がいないとこだったら問題ないわけだから調剤室の方ではスチーム式を採用。

気化式でもいいんだけど、加湿力を考慮して強力なスチーム式を採用。

逆に、待合室の方はとにかく安全性を第一にして気化式を使用。

気化式で一番シンプルなのはペーパー加湿器(自然気化式)です。

紙で出来ていて▼▼空気に触れる面積を増やすために蛇腹になってます。


紙を濡らしてそこから水分が蒸発するというこれ以上ないくらいにシンプルです。

待合室のオブジェにもなるので、おしゃれなものがおすすめ。


加湿の効果


加湿の効果は患者さんにはわからないと思うけど、従業員からしたら効き目をものスゴく実感できる

1日10時間以上も局内にいるのだから当然です。
  • のどの調子が良い
  • 風邪を引きにくい
  • 風邪が治りやすい
  • 目の痒みが減った
  • 肌の乾燥が減った 

わたしが一番実感したのは肌の乾燥だ。

休日で2~3日家にいると唇ががさがさになり、口角が割れる。しかし、平日で勤務が続いているうちはそんなことはない。

同様に、のどの調子も休日が続くと悪くなる傾向にある。

薬局には風邪患者がいっぱい来るけど、加湿をしまくってるおかげか逆に薬局にいるほうが風邪を引かないという逆転現象が起きた。

実感できるくらいに違うので、あまり加湿してない薬局さんはぜひはじめてみてください。

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